先輩看護師の実習記録インタビュー
先輩看護師の実習記録インタビュー

第3回 母性看護学

今回インタビューを受けてくれた先輩
Eさん
・お住まい:東京都
・年齢性別:20代女性
・対象実習:母性看護学

先輩看護師の実習記録インタビュー

●褥婦さんの担当はとても短期間


母性実習は、通常よりも患者さまを担当する期間が短いのでは?

そうですね。実習先の病院では、褥婦さんは通常5日で退院することになっています。 私が褥婦さんの担当についたのが木曜日で、土日はお休みなので、実質3日間となりました。
褥婦さんを担当する中で、中心となるのが保健指導です。私の場合は、木曜日に情報収集して、保健指導案を立てて、金曜に保健指導案を提出して先生にみてもらい、月曜午前に褥婦さんに渡すパンフレットの下書きを提出して、月曜午後に保健指導実施という、とてもタイトなスケジュールでした。

なかなかハードなスケジュールですね。
褥婦さんとのコミュニケーションや関係性はいかがでしたか?

褥婦さんが20代後半の健康な経産婦さんで、お一人目のお子さんもまだ1歳半という状況でした。前回の出産からあまり時間も経過しておらず、褥婦さんからも「覚えているから大丈夫」というようなコメントもあり、具体的に何を教えればいいのか、と最初は戸惑いました。
もちろん、子宮復古などの身体的なケアについて指導することもできますが、心理・社会的な部分でお手伝いできることがないかと、いろいろとヒアリングさせて頂きました。ほかの実習に比べて、患者さまと年齢も近いので、話しやすかった印象があります。

とはいえ、育児については、既にお子さんもいらっしゃるので、患者さまのほうが子育てのプロですよね。そういう患者さまを指導することの戸惑いは、ありませんでしたか?

ただ、逆に考えれば、一人育てた経験はお持ちですが、二人を同時に子育てするのは、患者さんも初めてです。また、ヒアリングさせて頂く中で、ご主人が全く育児に関与されない、ということもわかりました。そこで、二人子育てに生かせる社会資源やサポートの提供などを中心に保健指導ができないかと考えました。

どのような指導を考えたのですか?

手書きのパンフレットを作成して、お住まいの地域のソーシャルサポート・子育てサポート制度を活用できますよ、という紹介をまとめました。先生に見てもらったら、先生から「サポート先の電話番号もあったほうがいいんじゃない?」とアドバイス頂き、褥婦さんに渡す直前になって、慌てて書き足しました(笑)。

褥婦さんの反応はいかがでしたか?

この褥婦さんのお住まいの地域には、安価なファミリーサポートがあって、それについては「利用してみようかな!」という前向きなコメントも頂けました。

短い期間で準備したことが活きてきますね!

実は、そのソーシャルサポートを小児看護学の実習の時に、別の患者さまに紹介してみたんです。安価だと思っていたそのファミリーサポートが、そのご家庭の経済状況にとっては「高価だ。」というご意見を頂いてしまい……。個々のご家庭の事情をしっかりとヒアリングして、そのご家庭にとって無理のない提案していくことの大変さも、感じましたね。

●ポイントをわかりやすく伝える食事指導


保健指導は、ソーシャルサポート以外にも提案しましたか?

ええ。食事指導についてもまとめました。 ヒアリングを進めて行く中で、食生活に問題があることがわかったからです。上のお子さんがいらっしゃるので夕食は作っていたのですが、上のお子さんを預けている間の昼食はお菓子で済ませていたり、作るのが面倒だと感じたりしていることがわかりました。こちらも手書きのパンフレットで、母乳育児における食生活の大切さについての指導をまとめました。

どのようにまとめられたのですか?詳しく聞かせてください。

まず、現状のお菓子で済ませている食生活を分析、カロリーや不足している栄養についてまとめました。褥婦さんご自身も母乳育児にはよくない、ということは理解さているとのことでしたので、【いいおっぱいのための食事とは?】と印象に残るようなタイトルを付けて、簡単に作れるレシピや、冷凍食品を活用したレシピ、まとめて作り置きしておけるメニューなどを紹介しました(※末尾写真で紹介しています)。
それと、ご本人から「青魚を食べたいけれど、調理法がわからない」というお話もあったので、魚屋さんやスーパーで下ごしらえをしてもらえることや、そこまでしてもらえば、味噌煮とか塩焼きとか、さほど大変じゃないことを理解してもらえるように、調理法もわかりやすく記載しました。

これだけの内容を、限られた時間内で調べてまとめあげるのは、大変だったのではないでしょうか。同時進行になる看護計画や記録はどうされましたか?

日々の記録は、その日の終わりにまとめるようにしていました。看護計画については、問題点は随時挙げておきましたが、先生の了承を頂いて、担当の褥婦さんが退院されてからまとめました。

●先生や指導者さんとの良好なコミュニケーションのコツ


いろいろなお話を聞いていると、先生との関係性がとても良好に思います。
Eさんは大学生ですから、専門学校の学生さんに比べ、実習を担当される先生と、常日頃から密接な関係というわけでもないように思います。
気を付けていることなどがあったら教えてください。

ご存知の通り、指導者さんはみなさん本当にお忙しいです。もともと私が通っている学校の先生方は、指導者さんに無駄な時間を使わせないように、注意している印象を受けます。たとえば、私たち学生が指導者さんに報告に行く前に、先生方はリハーサルにつきあってくださって、想定される質問も投げかけてくれるので、指導者さんへの報告も緊張せず、スムーズに運ぶことができたと思います。

そういったことの積み重ねが、学生さんと先生の信頼関係を強固にしているんでしょうね。

ええ、そうだと思います。
また、先生から言われたことはその日の内に必ずやっておく、ということは意識しています。「……について調べておいて。」と言われたら、帰りまでに調べて、その結果をちゃんと報告するとか。母性実習の場合、他領域の実習と同じような段取り通りにいかないことが多いと思います。関連図作成~看護計画~指導という順番が崩れやすいので、まずは患者さんの優先順位、次に先生の優先順位を意識しながら、先生と段取りを確認して、自分のやるべきことを滞りなく進めていく、ということでしょうかね。

なるほど。ベースとなる事前学習がしっかりできているからこそ、そういう気遣いもできるのでしょうね。
最後に、将来はどんな看護師を目指していますか。

学校を卒業したら、助産学校に進学しようと思っています。分娩だけでなく、産前産後のサポートに興味があります。助産師がサポートするのは「正常な分娩」ですが、マイナートラブルはあるわけで、それはそれぞれの褥婦さんにとって、決して小さな問題ではないと思うのです。そういう褥婦さんの不安な気持ちに寄り添ったり、共感できたりする助産師を目指したいと思っています。

先輩看護師の実習記録インタビュー

担当した褥婦さんへの食事指導のパンフレット。 褥婦さんから「字を読むのも、めんどうくさい」というご意見があったので、要点をわかりやすく伝えることを意識して書いてある。

医療WORKER 看護学生就職サポート

看護師さん専門の就職サポート


医療WORKERは長年の看護師さんの就職・転職支援の経験を活かし、 看護学生さんの初めての就職活動を
すべて無料でサポートしています。

就活サポート

  • 職場選びに役立つ情報
  • 就活の基本HOWTO就活
  • 無料相談 など

面接対策

  • 受かる履歴書の書き方
  • 面接マナー
  • 本番で困らない面接対策 など

すべて無料!就職サポートをご希望の方はコチラ

看護学生就職サポート