先輩看護師の実習記録インタビュー
先輩看護師の実習記録インタビュー

第5回 小児看護学

今回インタビューを受けてくれた先輩
Aさん
・お住まい:東京都
・年齢性別:20代女性
・対象実習:小児看護学

先輩看護師の実習記録インタビュー

●お子さんとの信頼関係の築き方


子どもが対象となるということについての難しさなどは感じましたか? 実際に、どのような点に注意して実習に取り組みましたか?

子どもにとっては、病院という空間は、「怖い」というイメージしかないので、警戒心が強いですよね。全くの初対面の中で、信頼関係を築いていかなければならないのは、なかなか難しいと思います。また、お子さんの患者さまにとって、病室に一人でいるのは、何よりも苦痛だと思いますので、できるだけ病室を訪れるようにして、「●●ちゃんのことを、ちゃんと見ているよ」という思いが伝わるように心がけました。

お子さんの場合、成人の患者さまに比べて、ヒアリングから得られる情報が少ないのではないかと思います。そういったところは、どのように対処されましたか。

遊びを取り入れながらのコミュニケーションの中で、観察を重視しました。例えば、こういうことは真剣に取り組めるけれど、こういう時にふざけてしまうな、というような部分を見逃さないようにしていきました。

その観察から得られた気付きは、どのような場面で生かされましたか?

絶対にふざけてはいけない場面は、処置の時ですよね。処置が始まる時の声掛けはもちろんですが、遊んでいる時の明るい声のトーンではなく、もう少し低めのトーンにして、「今はふざけてはいけない時なんだよ。」というのが伝わる雰囲気作りを心がけました。

なるほど。いろいろな場面でお子さん相手ならではの工夫をされているわけですね。実際に、Aさんが患者さまと「信頼関係が築けたな」、「心を開いてくれたな」、と思った瞬間はいつですか?

時期で言うと、担当し始めてから3日目ぐらいですかね。「じゃ、私はこれからお昼ご飯食べてくるね。」と言って部屋を離れようとした時に、「何時に戻ってくる?」と聞いてくれた時でした。3日目以降になると、訪室した際に、笑顔で迎えてくれることもあったので、少しずつではありますが、信頼関係が築けていけているかな、と感じました。

信頼関係を築けたことが、看護につながった、と感じたことはありますか?

子どもの場合、痛みの表現などが具体的にできなかったり、抽象的だったりしますよね。特に担当したお子さんも、あまりそういうことを口に出すタイプではありませんでした。今回の実習の私の課題のひとつが、患者さま自らに「痛みを表現してもらう」ということでした。

具体的に教えて頂けますか?

「この病気の場合、ここに痛みが出現しやすい」というような事前情報はありますが、そういう概念にとらわれないで、「どこが痛い?」「どう痛い?」とその都度聞くようにしました。すると、だんだん子どもたち自身にも表現力がついてきて、具体的に症状を伝えてくれるようになりました。普通、観察が中心になって、一方通行になりがちなところを、痛みのスケールを使ったりして、具体的に表現してもらうための有効な声掛けも学ぶことができました。

●親御さんとのコミュニケーション


小児病棟の場合、保護者の方とのコミュニケーションも重要になってくるのではないでしょうか。気を付けていたポイントはありますか?

今回担当したお子さんの場合、「痛い」「苦しい」ということをなかなか表現しないタイプで、お母様は、お子さんが病気になるまでの変化に気付けなかったことに、罪悪感を持っていらっしゃいました。なので、そのお母様の悲しみも受容しつつ、「お母様のせいではない。」と伝えることを心がけました。また、「今、実際にこうやってよくなってきているので、ご安心ください。」というような声掛けも忘れないようにしました。

お母様も苦しかったわけですね。

そうだと思います。あとご兄弟もいらっしゃったので、家庭の家事と、面会時間のやりくりなども大変だったのではないかと思います。お母様の身体も心配しつつ、「少しは休んでくださいね」というような声掛けもしました。こういった親御さんの心理面や健康面にも配慮するのは、やはり小児病棟ならではなのかな、と感じました。

お悩みを抱えた親御さんとのコミュニケーションという点で、Aさんが困ったことなどはありましたか?

そうですね。実習時間と面会時間が一部重なっているので、学生として、どこまで入っていっていいのかは、悩みました。

どのように対処されましたか?

ご家族が面会にいらっしゃってから1時間半くらいは、ご家族の時間と思って邪魔しないようにしたり、場合によっては、ご家族に「何時ごろ伺えばいいでしょうか?」と確認するようにしていました。あと、ご家族と患者さま、私と患者さま、という組み合わせに限らなくてもいいわけで、私が患者さまとしている遊びに、お母様にも参加して頂く時間を設けたりしました。それがきっかけで、お母様からの積極的な発言を聞き出すこともできました。

●グループ間のコミュニケーション


小児実習ならではのグループ間のコミュニケーションなどはありますか?

病棟実習と保育実習がありますよね。どちらでも気を付けるべきこととして、子どもの観察力の鋭さがあると思います。「この人は甘えさせてくれるけど、この人は厳しい。」みたいな見極めによる対応をしてくるお子さんや、あまり良くない大人のくせをまねてしまうお子さんも多いと保育士さんから伺いました。なので、自分の言動やくせの良くない部分は直すように心がけました。

それはどうのように直していくんですか?

同じクループ間で、それぞれの良い部分と直すべきくせを指摘し合いました。普段から、みんな心がけてはいると思うんですけど、ふとした時に出てしまう言葉遣いとか行動とかも指摘し合いましたね。

それで関係がぎくしゃくしたりすることはないんですか?

うーん、ないと思いますね。もともとグループ間の関係性も良かったのもありますが……。各領域実習が終わるごとに、振り返りをしますよね。その際に、指摘し合うことは常にしていました。「Xさんのパンフレットは良かった、今後の参考にしたい。」というように、お互いの良い点を認め合うようにして、その上で、「こういうところに気を付けると、もっといいかもね。」というようなアドバイスを出し合うんです。

グループ間の関係をよくする秘訣はありますか?

やはり最低限のルールは、みんな守っています。例えば、遅刻はしないとか。私たちのグループはここまで欠席もなく、「ここまで休まずに来られたから、皆勤を目指そう!」とみんなの共通目標を持てていることも、ポイントだと思います。 あとは、改善したほうがいい点を注意する時も、「この人のキャラクターだと、この点については、みんなの前で言わないほうがいい。」というようなことは心がけています。

●怒られても食らいついていく!


病棟の指導者さんとの関係性はいかがですか?

「なんでここまで厳しいんだろう?」と思ったことはありました。でも、その指導者さんから「実習生であっても、患者さんを見ていることには変わりない。命に直結する場合もあるから、厳しくしています。実習生であっても、患者さんにとって本番であることは変わりない。」と言われました。おっしゃる通りですよね。そう言われてから、優しくしてもらうよりも、厳しくしてもらう方がいいな、と思うようになりました。

前向きに捉えたわけですね。

一度指導さんに怒られてしまうと、逃げ腰になったり、指導者さんと話すときに極度に緊張してしまったりするのは当然だと思います。失敗した経験を経た今は、少し時間をおいてからでもいいので、食らいついていかないと、と思えますね。そう思えたのは、私自身、怒られても食らいついていったことによって、指導者さんから成長したと認めてもらえることにつながったからです。

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ポケットに入るサイズのノートに小児看護に必要な内容をまとめた。検査データ等は、書き写しのミスがないように、コピーしたものを貼り付けている。

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