先輩看護師の実習記録インタビュー
先輩看護師の実習記録インタビュー

第7回 成人急性期

今回インタビューを受けてくれた先輩
Wさん
・お住まい:埼玉県
・年齢性別:20代女性
・対象実習:成人急性期

先輩看護師の実習記録インタビュー

●回転の速い急性期病棟


急性期は、とにかく患者さん回転が速いとよく聞きます。実習ではどのようなことを行いましたか?

初めの1週間は化学療法科の方に指導して頂いており、急性期の患者さんを担当したのは2週間でした。その2週間で、循環器の患者さんを2人担当しました!

2人! 回転の速さが伺えますね。他の学生さんも、2人担当されていたんでしょうか?

そうですね。他の学生でも、2人担当している人は多くいました。
私は、担当した患者さまがたまたま2人とも心不全で、疾患は変わらなかったのですが、疾患が変わる学生もいて、事前準備も大変そうでした。

そうですよね。担当した2人の患者さんは、どんな方でしたか?

1人目は、生活保護を受けていらっしゃる方で、とても自由奔放な方でした。手術もなく、投薬治療のみで経過を観察して、退院していきました。
2人目は、重度の浮腫が出ていて、CCUから移ってきました。単身赴任されている男性の方でした。

●1人目の患者さん


1人目の患者さんについて、詳しく教えてください。

とにかく自由奔放な方で、こちらの指導もなかなか聞いてくれないし、話もどんどん違う話題に変えられてしまい、どうしても話が長くなりやすくて……。担当の看護師さんもドクターも、みんな頭を悩ませていました。

ドクターまで悩ませるとは、なかなかの強者ですね! 指導する際に、気を付けたことはありましたか?

とにかく、要点を端的に伝えて、話が長くならないようにしました。
また、しつこくならない程度に、繰り返し、声掛けすることを意識しました。

そういった工夫をして、患者さんとのコミュニケーションは改善されましたか?

そうですね……。ご本人は「わかってる、わかってる。」と言ってはくださっていましたが、行動が伴っていないように見えて、きちんと伝わっているのか、正直不安でした。
でもある日、清拭のケアに入った際に、変化を感じることができました。

どんな変化がありましたか?

はい。心不全を患っている方は、血液の循環がよくないので、下を向いたりすると心臓が辛くなってしまいますよね。「自分で拭けるところだけ、拭いてください。足や背中は私が拭きますね」と伝えていたのですが、激しく色々なところを自分で拭き始めてしまって。
激しく動くことも心臓の負担になるので、「ゆっくりで大丈夫ですよ。」「足元は、辛くなってしまうので私が拭きます。タオル貸してくださいね。」と、諦めずに声かけを行ったところ、タオルを渡してくれたんです。
言葉で指示を出すだけでなく、根拠や気遣いをきちんと伝えることが大切なんだと学びました。

学校内での演習の清拭と、実際の患者さんとで、違いはありましたか?

この方については、とにかく、ものすごく動くことでした。(笑)
でも、基本的な手技としては変わりありませんでした。指導者さんからも患者さんに優しく声かけして行うように教わっており、患者さんとも意思疎通ができたと実感できました。

●2人目の患者さん


2人目の患者さんはどんな方でしたか?

2人目の方は、浮腫がとても重症な方でした。足の浮腫が特にひどく、入院前は痛くて歩けないほどだったそうです。
浮腫の原因は、食生活にありました。単身赴任ということもあり、食事を作ってくれる人もいらっしゃらず、コンビニ食ばかりで済ませていたそうです。塩分過多にストレスや飲酒も加わり、心不全を引き起こし、ひどい浮腫となって表れていました。

その方には、どんな指導を行ったんですか?

はい。退院後の食事の指導がメインでした。
「退院しても、単身赴任で食事を用意してくれる人もいない」とおっしゃっていたので、宅配サービスを提案したんです。
宅配サービスは、栄養バランスも塩分も考慮して作られており、単身赴任の方でも、手間なく健康を気遣った食事をすることができます。栄養士さんの指導の記録も見て、その患者さんに合った適正な摂取量等を検討し、メニューの提案を行いました!

患者さんの生活に合った退院後のケアを提案するというのは、大きなポイントですね!1人目の患者さんにも、退院指導を行いましたか?

はい。1人目の方は、「よく、熱いお風呂に長い時間つかるんだ!」とおっしゃっていたので、「お風呂に長くつかり過ぎないようにしてください。」と伝えました。また、とにかく激しく動く方だったので、「ずっと動き続けないように、休み休みゆっくりと活動するようにしてください。」と併せて指導しました。

●認定看護師さんとの関わり


2人目の患者さんには、退院指導以外では、どのようなケアを行いましたか?

足浴や保湿のケアを行っていました。

その時に、気を付けていたポイントはありますか?

足浴のお湯の温度は気を付けました。あまりに温度が高すぎると、心臓が苦しくなってしまうためです。あとは、とにかく優しく洗ってあげて、皮膚障害が起こらないように気を付けました。保湿も入念に行いました。
ケアの最中に、その患者さんの巻き爪がひどいことに気が付き、皮膚・排泄ケアの認定看護師さんにも見てもらうことにしました。

認定看護師さんは、どのようなケアをしてくださいましたか?

ニッパーで爪を切ってくれたり、私や受け持ち看護師さんに足浴や保湿に関して詳しく指示を出したりしてくださいました。
医師の指示を待たずに、患者さんにあった指示を出してくださり、専門家はすごいと素直に思いました。

認定看護師さんには、興味はありますか?

そうですね。実は私は、すでに就職しており新卒1年目なのですが、正直なところ、実習中はそこまで皮膚・排泄ケアには興味はありませんでした。しかし、臨床に出てから、興味が出てきました! 私は現在、内科の急性期の病棟に勤めているのですが、褥瘡の患者さんなども多く、認定看護師さんにもお世話になっています。

●臨床に出てから活かせていること


既に就職されているとのことですが、実習で学んだことの中で、臨床でも活かせていると思うことはなんですか?

そうですね、やはり、個別性を捉えることですね。
基本的な手技や知識は押さえつつ、その方にあったケアを行うことが重要だと実感しています。

個別性を捉えるために、意識しているポイントはありますか?

患者さんと関わる時間を作ることです。
患者さんを直接見て、自分でケアしてみないと、その方の個別性はわかりません。
しかし、実際に病棟で勤め始めてみると、思うように一人ひとりに割く時間を作れず、ジレンマを感じることもあります。それでも、行けるときはなるべく病室に顔を出すようにしているのですが……。
受け持ちの患者さん一人に対して、たっぷりと時間を使うことができるのは、学生実習の特権だと、今になって思います。

患者さん一人に割く時間を確保できない際には、何か工夫をしていますか?

自分一人では、収集できる情報が限られてしまうため、他のスタッフにも話を積極的に聞くようにしています。自分が日勤の日は、夜勤に入っている看護師さんに話を聞いたり、PT(理学療法士)さんにリハビリ中の話を聞いたり。看護助手さんにもよく話を伺っています。
また、他職種連携に関連して、退院調整時のMSW(メディカルソーシャルワーカー)さんとの連携も非常に重要だと感じています。患者さんを一番近くで看ている看護師が、MSWさんときちんと情報共有を行うことで、退院後の患者さんのケアがベストなものになると、日々実感しています。
どの職種の方とお話する際も共通することは、待っていても情報は降ってきません。自分から、積極的に情報を取りにいくようにしています。

将来、どんな看護師さんを目指していますか?

現在興味があるのは小児看護の領域なので、将来的にはそちらに関わり、母子ともにケアを行いたいと思っています!
あとは、科目問わず、患者さんとの信頼関係を築ける看護師になりたいです。
そのために普段から心がけていることは、いつも優しく接すること・雑談でもよいので話す時間を作ること・声のトーンや張りなど、自分がどう見られているのか常に考えることです。

臨床に出ていらっしゃる先輩だからこそ語れる実習体験談、ありがとうございました!

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心不全の患者さんの事前学習に利用した、授業のスライド。

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