先輩看護師の実習記録インタビュー
先輩看護師の実習記録インタビュー

第9回 周手術期

今回インタビューを受けてくれた先輩
Yさん
・お住まい:埼玉県
・年齢性別:20代女性
・対象実習:成人 周手術期実習

先輩看護師の実習記録インタビュー

●周手術期の実習内容


周手術期は、学生全員が体験できるわけではないではないですよね。どんな内容でしたか?

2週間の成人実習中に、手術を控えた患者さんの術前術後を担当しました!私一人で1人の患者さんを担当させて頂く、一対一形式でした。

どんな患者さんでしたか?

50代の男性で、膀胱がんを患っていました。
なんと、私が実習に入る日の午後に手術予定の方だったんです・・・!

え!!!受け持ち初日にですか!!!!

そうなんです!受け持ちのご挨拶が済んだ後は、必死で情報収集しましたね・・・。
その方の疾患について、手術前後の注意点など、調べることがとても多くて、もう、必死でした(笑)
そして息をつく間もなく、術前の説明・手術前後の申し送りに参加しました。
術中の立ち合いはありませんでした。

それはハードスケジュールでしたね!術前の説明、術前・術後の申し送りでは、どのような話をされるんですか?

術前の説明は、手術の流れや術前術後の注意点を、患者さんに説明します。もし、ご家族の方がいらっしゃった場合は、ご家族の方にも説明します。
術前の申し送りは、病棟から手術室への申し送りです。バイタルサイン・検査の結果・病棟で気を付けていることなどを引継ぎます。アクセサリー・入歯・麻薬パッチの鎮痛剤を身に着けていないかも、必ず確認します。
術後の申し送りは、手術室から病棟への申し送りですね。バイタルサイン・術中の様子などを報告したり、麻酔が切れてから興奮したりする患者さんもいるので注意喚起したり。麻酔科医・執刀医の先生からあずかった注意点も必ず伝えます。内容としては、呼吸状態の観察事項や投薬のタイミングなどが多いですね。

●患者さんとご家族の想い


患者さんとの関わりで、印象に残っている出来事はありますか?

手術後、離床して患者さんと一緒に歩行練習をしました。途中、休憩していた時にその患者さんが、病気に対する不安などを、お話してくれたことですね。

どんなことをお話してくださったんですか?

手術は成功したものの、がんは転移の可能性がありますし、場合によっては亡くなるリスクもあります。奥様と大学生の息子さんを、自分が養っていかなくてはならないのに、と不安そうにおっしゃっていました。
手術前は口数も少なく、ご自身の感情をあまり表出しないタイプだと感じていました。ところが、特に私が聞き出そうと必死になったわけでもなく、他愛もない話の中で、自分からお話ししてくださったんです。学校の先生からは、「あなただから、患者さんも話せたんだよ」と言ってもらえて、嬉しかったです

患者さんは、なぜお話してくださったんでしょうか?

そうですね。患者さんご自身の年齢や社会的な立場などを考えると責任感も相当でしょうし、看護師やご家族にご自身の不安を吐露することをためらわれていたのではないでしょうか。
実習中、傾聴・共感の基本は大切にしていましたが、この出来事をきっかけにその重要性を実感することができました!
今でも、患者さんの不安を取り除くように、当たり前のように思えることも細かく丁寧に説明するように意識しています。

ご家族とは実習中にお話しましたか?

奥様とお話しすることができました!
お見舞いにいらしているときに、少しお話をしたのですが、やはり不安そうにされていました・・・。

どんな風にお声がけしましたか?

お見舞いで会っている以外の時間、患者さんがどんな様子で過ごしているのかを、積極的に伝えるようにしました!手術後のリハビリを頑張っている様子などお話したところ、少し安心したように見えました。
小児実習でも、お見舞いに来たご家族への声掛けの重要性を教わっていたので、その経験を生かし、この実習でも実践することができました!

●周手術期だからこその実習内容


周手術期実習ならではだと感じたことは、何かありましたか?

そうですね、次の日の計画、それにまつわる根拠を調べること、毎日の記録が、他の実習以上に大変でした!

具体的には?

はい。手術前後の患者さんというのは、観察しなければいけないポイントがとても多いんです!
手術を受けるにあたって、事前に観察しておかなくてはいけないポイントもありますし、手術後は展開が早く合併症の危険などもあるため、観察項目がたくさんあります。
これらのポイントは、医師から示されるものだけではなく、自分で患者さんのことを調べて、観察する項目を考えておかなくてはならないんです。そのための、事前学習が必要なわけです。
患者さんの疾患のことだけでなく、手術前後ならではの知識も勉強する必要があるため、とても大変でした。

手術前後ならではというのは、具体的にはどんなことでしょうか?

たとえば、手術後の初回歩行でしょうか。
全身麻酔を受けると、長時間同じ体位になるために、下肢に血栓ができやすくなりますよね。いわゆる、深部静脈血栓症と同じです。初回歩行で立位になった際、下肢にあった血栓が流れて、脳血管や肺動脈に詰まってしまう危険性があります。
そのため、血圧の変動やふらつきなどの観察項目を事前に調べておき、注意深く観察します。また、チューブやドレーンも多いので、転倒にも十分注意する必要があります。

なるほど・・・!

あとは、術後ベッドの準備などですね。
手術後は感染リスク・急変の可能性なども多いため、これは重要業務です。
酸素ボンベがあるか? ボンベの残量はあるか? 麻酔の種類は? 枕の有無は? 電気毛布は入っているか? バイタルはすぐに測れるようになっているか? 下着の種類は? などなど・・・。確認することが、とにかくたくさんあります。

●手術室看護師の面白さ


Yさんは、現在は手術室看護師さんとして働いていらっしゃるんですよね!

そうなんです。実習で周手術期を体験して、術中のことも知りたいと感じたことも、配属を希望した理由の一つです。

手術室の業務の面白さ・やりがいを教えてください!

そうですね・・・。
年齢層や受診科目を問わず、幅広い患者さんを診られるのは、手術室ならではだと思っています!とその分、勉強しなくてはいけないことは多いですが、とても興味深いですね。

確かに、病棟では科目ごとに患者さんが分かれていることが多いですよね。手術室のご勤務で、何か印象に残っているエピソードはありますか?

あります!脳外科手術を受ける患者さんが、意識がない状態で手術室に運ばれてきたのですが、手術後に急激に意識が回復して話せるくらいまでになり、術前にあった麻痺も回復したんです!
入口まで付き添っていたご家族の方も、手術前は非常に心配されていましたが、きっと病室で喜ばれたことと思います。そのご様子を見たかったですね・・・。
術後の回復がこれほどまですぐに表れることも珍しいですが、手術の効果を目の当たりにして、とても感動しました!

手術室について、詳しくお話ありがとうございました!

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実習時に作成した、関連図と術後ベッドの準備方法。
関連図には、患者さんの疾患・社会的背景についてびっしりと書き込まれている。情報収集の汗と涙の結晶。
術後ベッドの準備方法も、確認項目・手順などしっかりと調べられ、丁寧なイラストが描かれている。現在、手術室の勤務でも非常に活用されている知識とのこと。

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