看護師 実習レポート

■かんごシカのシっカり国試解説!

今月は輸血に関する問題じゃ。

■ 今月の問題

不適合輸血は輸血量 50mL以上で合併症の発症率が高まって、死亡する場合もあるから…

正解は②よ。
問題文の症状が出現したら、ただちに輸血を中止し、医師に報告すること。
医師の指示で、輸液セットを新しいセットに交換し、乳酸リンゲル液を最速で点滴するのよ。必要に応じ、医師の指示で酸素吸入を行うわ。
急性腎不全の徴候である乏尿、無尿の有無を観察するの。落ち着いた段階で、血液型の再検査を行うのよ。

その通り。
詳しく解説するぞ。



【解説】

輸血療法の目的は「体内循環血液量の減少」「血液成分の異常」「造血機能低下」の改善なんじゃ。

輸血の種類は全血輸血、成分輸血に分かれるけど、副作用の予防のため、原則成分輸血を行うのよ。
輸血療法時には、感染リスクなどへの十分な配慮とともに、記録の保管、輸血実施に関するインフォームドコンセントを得るよう努めることが求められるの。
輸血に関するインフォームドコンセントに必要な説明項目については以下で説明するわ!かんごシカちゃんがね。

実施前に患者の血液型、交差適合試験の結果を確認するのじゃ。
輸血の副作用には不適合輸血による溶血、アレルギー反応、輸血後感染症、輸血後GVHD(移植片対宿主病)などがあることも覚えておこう。

はいはーい、じゃあ輸血に関するインフォームドコンセントに必要な説明項目!

1、輸血療法の必要性
2、使用する血液製剤の種類と使用量
3、輸血に伴うリスク
4、副作用・感染症救済制度と給付の条件
5、自己血輸血の選択肢
6、感染症検査と検体保管
7、投与記録の保管と遡及調査時の使用
8、その他、輸血療法の注意点
(厚生労働省 「輸血療法の実施に関する指針」(改定版)より引用)

だよ!

かんごシカちゃんありがとう!
不適合輸血の即時反応は、輸血開始直後からの倦怠感、腰痛、悪寒であり、徐々に発熱、胸痛、呼吸困難などが出現するの。
輸血量 50mL以上で急性溶血反応、腎不全、ショックの合併率が高まり、死亡する場合もあるのよ。

それとそれと、輸血用血液製剤の取り扱いについて(日本赤十字社)も説明するよ!

◯輸血準備および実施は1回1患者ごとに行うこと(製剤と患者の適合性を患者名・血液型などで確認。各チェック項目を2人で声出し確認する)。

◯輸血用血液製剤の外観に異常を認めた場合は使用しないこと。他の薬剤との混注を避けるんだよ。

◯成人の場合、最初の10~15分は1分間に1mL程度、その後は1分間に5mL程度の速さで輸血すること。

◯輸血開始後5分程度は患者の状態を観察し、急性反応の有無を確認すること。また、15分程度経過後に再度確認するんだよ。

じゃあわしは、血液成分製剤(採血)の貯法・取り扱いについての表をまとめるぞ!
種類 貯法 有効期間 取り扱い
全血製剤
(人全血液・照射人全血液)
2~6℃ 採血後21日間 通常の輸血では加温の必要はない。保存中の過冷による凍結、過熱による溶血に注意する。
赤血球製剤
(赤血球濃厚液・照射赤血球濃厚液)
血漿製剤 -20℃以下 採血後1年間 ビニール袋に入れた状態で30~37℃の恒温槽にて融解し、3時間以内に輸血する。恒温槽の水は清潔に保つ。
血小板製剤 20~24℃
振とう保存
採血後4日間 できるだけ速やかに使用する。やむを得ず保存する場合は20~24℃で穏やかに振とうする(冷所保存はしない)。

輸血がきっかけで、C型肝炎になったっていう人の話を聞いたことがあるけど……

輸血後肝炎は、平成11(1999)年10月より輸血血液内のB型・C型肝炎ウイルスについてスクリーニング体制が強化され、現在の輸血による輸血後肝炎はほぼゼロとなっているわ。

C型肝炎は、血液を介して感染するんじゃ。
ウイルスに汚染された輸血や血液製剤、汚染された注射針の共有、性行為等により感染するんじゃよ。
感染後、急性肝炎を引き起こすことは比較的まれで、不顕性感染の後、60~80%の割合で慢性化するんじゃ。
慢性肝炎のうち30~40%が肝硬変に移行し、さらに肝癌が合併する場合も多いんじゃよ。

■ 類似問題【第99回PM51】

交差試験(交差適合試験)とは、血液型不適合の副作用を事前に防止する手段であり、クロスマッチテストとも言うの。事前に、輸血用血液製剤と患者さんの血液を試験管内で混合し、血液型抗体に起因する抗原抗体反応が起こるかを確認するのよ。
輸血時は,交差試験適合票の記載事項,輸血伝票,血液製剤本体を照合し患者に適合したものであることを医療従事者2名以上で確認する必要があるわ。
輸血後の副作用には、輸血開始後10~15分以内に出現する即時型副作用と輸血後数時間~数週間後に出現する遅発型副作用があるの。
遅発型副作用には輸血後移植片対宿主病、遅発型溶血性反応、感染性副作用などがあるのよ。

正解は②

■ 類似問題【第100回AM81】

献血された血液は、血液型不適合や感染症の危険を避けるための検査を受けるの。
現在、輸血前検査の対象となる感染症は、梅毒、B型肝炎、C型肝炎と後天性免疫不全症候群(HIV感染症)などよ。

正解は③

■ 類似問題【第103回PM45】

赤血球輸血専用の輸血セットには、血液製剤中の凝集塊を濾過する目的で濾過筒があるの。
輸液に使用する輸液セットは,それがないので輸血には使用しないこと。
赤血球濃厚液は、2~6℃で保存し,振盪させる必要はないわ。ただし、大量に輸血する場合は,体温の低下を避けるために専用加温器で加温(37℃)して使用すること。

正解は①



内容提供:

医療WORKER 看護学生就職サポート

看護師さん専門の就職サポート


医療WORKERは長年の看護師さんの就職・転職支援の経験を活かし、 看護学生さんの初めての就職活動を
すべて無料でサポートしています。

就活サポート

  • 職場選びに役立つ情報
  • 就活の基本HOWTO就活
  • 無料相談 など

面接対策

  • 受かる履歴書の書き方
  • 面接マナー
  • 本番で困らない面接対策 など

すべて無料!就職サポートをご希望の方はコチラ

看護学生就職サポート