2008年(第97回) 看護師国家試験 午後

<長文問題> 次の文を読み〔問題46〕、〔問題47〕、〔問題48〕に答えよ。63歳の男性。妻と2人暮らし。肝機能異常を指摘されていたが、自覚症状がなく積極的な治療を受けていなかった。最近、倦怠感があり受診したところ肝機能データが悪化しており、腹腔鏡検査と肝生検のため入院することになった。慢性心房細動のためにβ遮断薬、血栓予防のために低用量アスピリンを内服している。

問題46 : 腹腔鏡検査についての説明で正しいのはどれか。

  • 1. アスピリンの内服を中止する。
  • 2. 検査当日の朝は流動食を摂取する。
  • 3. 気管挿菅し全身麻酔下で行う。
  • 4. 穿刺針から生理食塩水を注入して腹部を膨らませる。

<長文問題> 次の文を読み〔問題46〕、〔問題47〕、〔問題48〕に答えよ。63歳の男性。妻と2人暮らし。肝機能異常を指摘されていたが、自覚症状がなく積極的な治療を受けていなかった。最近、倦怠感があり受診したところ肝機能データが悪化しており、腹腔鏡検査と肝生検のため入院することになった。慢性心房細動のためにβ遮断薬、血栓予防のために低用量アスピリンを内服している。

問題47 : 精査の結果、肝硬変と食道静脈瘤が認められ、内視鏡的硬化塞栓療法が必要となった。医師から説明を受けた患者は「病気が悪くなっているようだ。これから必要な治療についてたくさん話されてもついていけない。何のためにこの治療が必要なのかもう一度教えてください」と看護師に尋ねた。内視鏡的硬化塞栓療法の目的で正しいのはどれか。

  • 1. 腹水貯留の予防
  • 2. 食道狭窄部の拡張
  • 3. 食道静脈瘤の出血予防
  • 4. 肝硬変部への薬剤の注入

<長文問題> 次の文を読み〔問題46〕、〔問題47〕、〔問題48〕に答えよ。63歳の男性。妻と2人暮らし。肝機能異常を指摘されていたが、自覚症状がなく積極的な治療を受けていなかった。最近、倦怠感があり受診したところ肝機能データが悪化しており、腹腔鏡検査と肝生検のため入院することになった。慢性心房細動のためにβ遮断薬、血栓予防のために低用量アスピリンを内服している。

問題48 : 内視鏡的硬化塞栓療法が実施され帰室した。悪心と前胸部痛はなくバイタルサインは安定している。帰室後24時間の対応で適切なのはどれか。

  • 1. 終了直後から粘膜保護薬を内服する。
  • 2. 安静度の制限はない。
  • 3. 経鼻胃管から処置部に抗菌薬を注入する。
  • 4. 翌朝から常食を開始する。

<長文問題> 次の文を読み〔問題49〕、〔問題50〕、〔問題51〕に答えよ。34歳の男性。運送会社で配達を担当している。6か月前の職場の健康診断で、血圧142/90mmHg、尿蛋白(2+)、尿潜血(2+)を指摘されたが放置していた。1週前、風邪症状の後に紅茶色の尿がみられたため内科を受診した。血清IgAが高値のため精査が必要となり入院した。

問題49 : 経皮的腎生検を行うことになった。説明で適切なのはどれか。

  • 1. 「左右交互に横向きになって両方の腎臓に針を刺します」
  • 2. 「針を刺すときは深呼吸を繰り返してください」
  • 3. 「検査2時間後に止血が確認できたら歩いてかまいません」
  • 4. 「検査後2週間は重い物を運ぶ仕事は控えてください」

<長文問題> 次の文を読み〔問題49〕、〔問題50〕、〔問題51〕に答えよ。34歳の男性。運送会社で配達を担当している。6か月前の職場の健康診断で、血圧142/90mmHg、尿蛋白(2+)、尿潜血(2+)を指摘されたが放置していた。1週前、風邪症状の後に紅茶色の尿がみられたため内科を受診した。血清IgAが高値のため精査が必要となり入院した。

問題50 : 検査の結果、IgA腎症と診断され昼間だけの勤務に変更した。塩分1日7g以下の食事制限と3か月ごとの定期受診が指示された。塩辛いものが好物で外食の多い患者は「塩気がなくて食べた気がしない」と減塩食に物足りなさを感じている。対応で適切なのはどれか。

  • 1. 「酸味や香味を利用するとよいでしょう」
  • 2. 「各食事で均等に食塩を摂取しましょう」
  • 3. 「市販のレトルト食品は塩分が少ないので活用するとよいです」
  • 4. 「料理は人肌程度の温度にすると塩味をよく感じることができます」

<長文問題> 次の文を読み〔問題49〕、〔問題50〕、〔問題51〕に答えよ。34歳の男性。運送会社で配達を担当している。6か月前の職場の健康診断で、血圧142/90mmHg、尿蛋白(2+)、尿潜血(2+)を指摘されたが放置していた。1週前、風邪症状の後に紅茶色の尿がみられたため内科を受診した。血清IgAが高値のため精査が必要となり入院した。

問題51 : 仕事が忙しくなり、退院後は一度も受診をせずに2年が経過した。2か月前から疲れやすくなったが、仕事のせいだと思い放置していた。1週前から息切れ、食欲不振および浮腫が出現し、昨日から眠気と嘔気および嘔吐とがあり外来を受診した。体温36.5度。脈拍数98/分。血圧238/112mmHg。血液検査で尿素窒素100mg/dl、クレアチニン12.0mg/dl、Hb7.1g/dl。胸部エックス線写真で心拡大と肺うっ血とが認められ入院した。直ちに行われるのはどれか。

  • 1. 輸 血
  • 2. 血液透析
  • 3. 利尿薬の内服
  • 4. 胸腔ドレナージ

<長文問題> 次の文を読み〔問題52〕、〔問題53〕、〔問題54〕に答えよ。58歳の男性。会社役員。妻と子どもとの3人暮らし。出勤途中の電車内で意識消失し、けいれん発作を起こして搬送された。検査の結果、脳腫瘍の疑いで入院した。

問題52 : 入院後、頭痛と嘔吐があり、頭蓋内圧亢進症状が認められた。起こりやすいのはどれか。

  • 1. 徐 脈
  • 2. 体温低下
  • 3. 血圧低下
  • 4. 呼吸数増加

<長文問題> 次の文を読み〔問題52〕、〔問題53〕、〔問題54〕に答えよ。58歳の男性。会社役員。妻と子どもとの3人暮らし。出勤途中の電車内で意識消失し、けいれん発作を起こして搬送された。検査の結果、脳腫瘍の疑いで入院した。

問題53 : 精査の結果、神経膠腫と診断された。腫瘍摘出術後、放射線療法が開始された。照射部位周辺の発赤がみられ「頭が痛痒い」と訴えている。頭部の皮膚のケアで適切なのはどれか。

  • 1. 冷湿布剤を貼用する。
  • 2. ぬるま湯で洗い流す。
  • 3. アルコール清拭をする。
  • 4. ガーゼで保護してテープ固定する。

<長文問題> 次の文を読み〔問題52〕、〔問題53〕、〔問題54〕に答えよ。58歳の男性。会社役員。妻と子どもとの3人暮らし。出勤途中の電車内で意識消失し、けいれん発作を起こして搬送された。検査の結果、脳腫瘍の疑いで入院した。

問題54 : 半年後、残存腫瘍の増大により意識レベルが低下し、うとうとしていることが多くなった。医師から妻に、余命2、3週と説明された。妻は毎日面会に来ている。看護師に「話しかけても答えないし、何もしてあげられないのがつらい」と涙ぐんで話した。看護師の対応で最も適切なのはどれか。

  • 1. 「面会は毎日でなくてもいいですよ」
  • 2. 「そばにいてあげるだけでもいいんですよ」
  • 3. 「お世話はすべて看護師がさせていただきますよ」
  • 4. 「今の状態ではあまり声をかけないほうがいいですね」

<長文問題> 次の文を読み〔問題55〕、〔問題56〕、〔問題57〕に答えよ。76歳の男性。1人暮らし。妻とは死別し1人娘は結婚して遠方に住んでいる。高血圧症と糖尿病の既往がある。3週前から全身倦怠感と咳嗽とが出現し、受診の結果、肺炎と診断されて2週前に入院した。抗菌薬の投与によって症状は改善したが、血糖値が安定しないため退院が延期となった。そのころから看護師に繰り返し何度も同じことを言ったり、会話中に突然怒り出したりする言動がみられた。

問題55 : 最近は、入院していることがわからず院内をうろうろしたり、毎日カレンダーを見ているが月日や曜日がわからない。この状況から最も考えられるのはどれか。

  • 1. 難 聴
  • 2. 躁状態
  • 3. 構音障害
  • 4. 見当識障害

<長文問題> 次の文を読み〔問題55〕、〔問題56〕、〔問題57〕に答えよ。76歳の男性。1人暮らし。妻とは死別し1人娘は結婚して遠方に住んでいる。高血圧症と糖尿病の既往がある。3週前から全身倦怠感と咳嗽とが出現し、受診の結果、肺炎と診断されて2週前に入院した。抗菌薬の投与によって症状は改善したが、血糖値が安定しないため退院が延期となった。そのころから看護師に繰り返し何度も同じことを言ったり、会話中に突然怒り出したりする言動がみられた。

問題56 : 入院後、初めて入浴することになり、看護師がその旨を伝えると「やっと風呂に入れる。うれしい」と話していた。しかし、実際入る時になると「そんなのは聞いていない。自分にも都合があるので入らない」と拒否する。この時の対応で適切なのはどれか。

  • 1. 入浴を中止する。
  • 2. 入浴準備を始める。
  • 3. 手を引いて浴室に誘導する。
  • 4. 時間をおいて再度声をかける。

<長文問題> 次の文を読み〔問題55〕、〔問題56〕、〔問題57〕に答えよ。76歳の男性。1人暮らし。妻とは死別し1人娘は結婚して遠方に住んでいる。高血圧症と糖尿病の既往がある。3週前から全身倦怠感と咳嗽とが出現し、受診の結果、肺炎と診断されて2週前に入院した。抗菌薬の投与によって症状は改善したが、血糖値が安定しないため退院が延期となった。そのころから看護師に繰り返し何度も同じことを言ったり、会話中に突然怒り出したりする言動がみられた。

問題57 : 空腹時血糖は130mg/dl前後で推移したため退院が可能となった。本人は自宅に帰りたいと話している。病棟での生活は看護師の見守りや促しによって1人で行えているが、食事制限が守れず売店で購入したお菓子を食べている。看護師が声をかけると「間食はしていない。誰か別な人と間違えている」と怒ってしまう。退院に向けた初期の対応で最も優先されるのはどれか。

  • 1. 娘に連絡し同居を勧める。
  • 2. 本人への食事指導を計画する。
  • 3. 娘が行える支援の内容を確認する。
  • 4. ソーシャルワーカーに入所施設の紹介を依頼する。

<長文問題> 次の文を読み〔問題58〕、〔問題59〕、〔問題60〕に答えよ。80歳の男性。78歳の妻と2人暮らし。共働きの長男夫婦が隣町に在住している。妻は軽度の認知症であるが日常生活は自立している。男性は1日30分程度の妻との散歩を日課にしている。商店街で買い物の途中、急いで帰宅しようとして急に胸が締めつけられるような痛みと冷汗とが出現し失神した。病院に搬送され急性心筋梗塞と診断された。

問題58 : 搬送時の意識は清明。緊急に経皮的冠状動脈形成術(PTCA)を受けることになり、駆けつけた長男とともに医師から治療の説明を受けた。緊急手術に向けた援助で適切なのはどれか。

  • 1. 水分摂取を促す。
  • 2. トイレに誘導する。
  • 3. 手術への理解を確認する。
  • 4. シャワー浴を介助する。

<長文問題> 次の文を読み〔問題58〕、〔問題59〕、〔問題60〕に答えよ。80歳の男性。78歳の妻と2人暮らし。共働きの長男夫婦が隣町に在住している。妻は軽度の認知症であるが日常生活は自立している。男性は1日30分程度の妻との散歩を日課にしている。商店街で買い物の途中、急いで帰宅しようとして急に胸が締めつけられるような痛みと冷汗とが出現し失神した。病院に搬送され急性心筋梗塞と診断された。

問題59 : 手術後CCUに入室した。穿刺部の固定部位や点滴静脈内注射の輸液チューブを見ながら触っている。「ここはうるさいから家に帰る」と興奮し起きあがろうとしている。長男が面会に来ても誰なのか理解できない様子である。対応で最も適切なのはどれか。

  • 1. 家族の面会を制限する。
  • 2. 医療機器のアラームを切る。
  • 3. 手を握りながらそばに寄り添う。
  • 4. カーテンを閉めて部屋を暗くする。

<長文問題> 次の文を読み〔問題58〕、〔問題59〕、〔問題60〕に答えよ。80歳の男性。78歳の妻と2人暮らし。共働きの長男夫婦が隣町に在住している。妻は軽度の認知症であるが日常生活は自立している。男性は1日30分程度の妻との散歩を日課にしている。商店街で買い物の途中、急いで帰宅しようとして急に胸が締めつけられるような痛みと冷汗とが出現し失神した。病院に搬送され急性心筋梗塞と診断された。

問題60 : 手術翌日、一般病棟へ転棟した。高血圧を指摘されたが経過は良好なため、手術後2週で退院が決定した。「病気の母さんが待っているから早く元気になりたい」と病室内を歩いている。退院指導で適切なのはどれか。

  • 1. 「水分を控えましょう」
  • 2. 「散歩する時はゆっくり歩きましょう」
  • 3. 「階段の上り下りの訓練をしましょう」
  • 4. 「血圧の薬は体調によって調整しましょう」