かんごシカの実習レポート

情報収集や患者さんとのコミュニケーション方法など実習で成功するヒケツを教えます!

第17回

< テーマ >患者理解 ~患者さんを理解した関わりかた~

全ての行動には理由がある!! 認知症患者の実習

老年看護実習で認知症の患者さんを受け持たせていただいてるんだけど、毎日不思議な行動をしていて大変!! 患者さん、トイレに行くたびにズボンを裏返しにして履いて出てくるの。直してもらおうと思って「裏返しになっていますよ」って声をかけてるんだけど、患者さんは難しそうな顔をして直そうとしないし、直すのを手伝おうとすると怒り出しちゃうし……。どうしたらいいのかわからなくなって、カンファレンスのテーマとしてとりあげてもらったの。そうしたら、指導者さんから、「裏返しにして履いているのには、何か理由があるんじゃないかしら?」ってアドバイスをいただいたの。
それからは患者さんの行動や言葉をよく観察してみたよ。そうしたら、患者さん「チクチクする」って。どうやら、服の生地が肌に合わないようで、チクチクするのを避けるために、わざと裏返して着てたみたい。ちゃんと理由があっての行動だったのね。直そうとした私の働きかけは、患者さんにとっては大迷惑だったみたい(トホホ)。

そのことがわかってから、ご家族にも肌触りの良い衣類を用意していただくようお願いもしたし、患者さんの行動が普通じゃなくてもその理由を考えるようになったし、援助のしかたが変わったわ。実習記録にも、しっかり記入したよ!


【成功のヒケツはココだった!】

認知機能に障害があったり、認知機能の低下がみられたりする患者さんが、常識と離れた行動をしていると、「おかしい」「問題行動だ」と考えがちです。そのような時は看護者自身の常識をひとまず横に置いておいて、患者さんの視点でものを考えてみるとよいかもしれません。何か不快なものを避ける行動であったり、不安や怒りを解消するための行動であったりすることが多いようです。
患者さんにとってはちゃんとした理由があっての行動だということがわかると、その後の患者さんへのかかわり方や対応がずいぶんと変わってきます。患者さんが安心できるような働きかけになりますし、看護者自身も苛立ちを感じずに援助をすることができます。認知機能に問題のない患者さんの場合でも、行動の意味を考えたり、患者さんの視点でものを考えたりすることが、患者さんを理解することにつながります。

患者理解におけるポイント

常識はひとまず横に。
患者さん視点で考えてみる!

内容提供: 看護師 実習レポート