看護師 実習レポート

■ かんごシカのシっカり国試解説!

今月はエリクソンの発達理論に関する問題じゃ。

■ 今月の問題

う〜ん…

正解は④よ。
学童期は、勤勉性と劣等感の対立を自分のなかで統合し解決していくの。

その通り。
今回は国家試験でも度々出てくる「エリクソンの発達課題」についてまとめてみたぞ。このエリクソンの発達課題は“小児看護”“成人看護”“老年看護”などあらゆる科目で出てくるからじゃ。
小児は小児、成人は成人のそれぞれに沿った各段階について述べた解説が多くて、全段階がまとまっている解説はあまりないのよね。

そうなんだ。。。。

そうなのじゃ。そこで、今回は発達課題の全段階をまとめて解説していくぞ。



【解説】

心理学では人間の発達とは、成人を完成体とし、子どもが成人に成長するまでの変化が“成長”であり、成人以降の変化は発達ではなく“老化”や“加齢”としていた。
しかし、エリクソンは人間の発達は成人期以降も続き、老年期も含めて生涯にわたって起こる変化であるとしたのじゃ。

エリクソンは人間の発達を特定の時期に限定してみるのではなく、各時期をライフサイクルの一部として位置づけ、生涯全体の流れの中で各時期の発達を捉えていくことを主張しているわ。

そしてエリクソンは人間の生涯の発達を8つの段階に区分し、第1段階から第8段階へと生涯が終わるまで一つずつ順序に従って発達が進んで行くと提唱したのじゃ。各段階にはそれぞれの発達課題が存在し、その課題を達成することで次の段階へと進んでいく。それぞれの課題は心理的発達を促し、社会的期待にこたえるものであり、将来の発達を導くものであるとしているぞ。

なるほど!

そして、この8つの各段階がそれぞれ小児・成人・老年のそれぞれのカテゴリーに分かれておる。今回はこの分かれたカテゴリーをまとめて段階ごとに解説していくぞ。
老年期 統合
vs
絶望・嫌悪
成人期 生殖性
vs
停滞
前成人期 親密性
vs
孤立
青年期 同一性
vs
同一性混乱
学童期 勤勉性
vs
劣等感
遊戯期 自主性
vs
罪悪感
幼児期 自律性
vs
乳児期 基本的信頼
vs
基本的不信
1 2 3 4 5 6 7 8

第1段階:乳児期

発達課題は「基本的信頼vs基本的不信」。
乳児は抱きしめや、授乳などの日々の母との接触が濃密であるほど安心し、母子間の一体感が生まれる。こういった基本的信頼がその後の人間関係を築き上げる土台となる。逆に基本的信頼を得られない場合、自分や他者に対する不信感などを抱きがちになってしまう。

課題達成→基本的信頼の獲得
課題未達成→自分や他者への不信感

第2段階:幼児期(幼児期初期)

発達課題は「自律性vs恥」。
離乳、歩行、排泄行為、会話など自らの力で行動できることが増える。それがスムーズに進行することで「自律性の感覚」が生まれる。また、スムーズに進行しないことで、自分は出来ないなどの自身の能力への疑惑を抱き、出来ないことへの恥の感覚が芽生える。

課題達成→自律性の獲得
課題未達成→自分の能力への疑念、恥

第3段階:遊戯期(幼児期後期)

発達課題は「自主性vs罪悪感」。
これまでで得られてきた基本的信頼と自律性に支えられて自らが主体となって自発的な行動をとろうとする。その行動が失敗することで本人の中に罪悪感が生じたり、またその失敗を乗り越えたり、別で成功の経験を積むことで次の段階へ移行できる。

課題達成→自主性の獲得
課題未達成→失敗などに対する罪悪感

第4段階:学童期

発達課題は「勤勉性vs劣等感」。
努力したり、何かに熱心に取り組むことで成果があがることを認識し大きな喜びを得るようになる。親や教師などの期待に応えることに喜び、言いつけや課題に従うことで自尊感情を高める。また、学校生活の中で周りと自分を比較し、劣等感を味わう。劣等感を持つことでさらに意欲を沸かせ、勤勉性を獲得していく。

課題達成→勤勉性の獲得
課題未達成→自分の周りとの劣等感

第5段階:青年期

発達課題は「同一性vs同一性混乱」。
同一性(アイデンティティ)を求める時期。両親との間で結ばれていた絆が、両親以外の誰かとの間へと発展し「自分が何者であるか」「自分の本当にしたいことはなにか」を探し求め自分の目の前にある可能性や未経験の世界が広がっていることに気づき、その葛藤の末、同一性を確立させる。そういった家族から仲間へと人間関係を広げていくことで自分が他者とは違う唯一の存在であるといった自我の同一性を獲得していく大事な時期である。

課題達成→同一性(アイデンティティ)の獲得
課題未達成→自分・他者・社会等の中での混乱、同一性の混乱

第6段階:前成人期

発達課題は「親密性vs孤立」。
この前成人期に人は愛するパートナーを獲得し、結婚という形態をとる場合が多い。愛することが喜びであり、家族をもつことが大切であるというのが前成人期の大きな特徴である。このような親密性を獲得出来なかった場合は、孤立感・剥奪感に襲われる。

課題達成→親密性の獲得
課題未達成→対人関係における孤立感

第7段階:成人期

発達課題は「生殖性vs停滞」。
職業や家族、社会的な人間関係が中心となり、義務や責任などにも直面していく。その中で、次の世代を育てていくということも課題の一つとなる。生殖性のない場合、次世代へ関心は向けられず、自己関心、孤独感が強くなり自己の停滞へと繋がっていく。

課題達成→生殖性の獲得
課題未達成→自己満足・孤独感の高まり、自己の停滞

第8段階:老年期

発達課題は「統合vs絶望・嫌悪」。
身体能力の低下、役割の剥奪、人生に対する悔恨など、絶望の方向へ傾く要素が数多くなる時期だが、各段階で獲得した基本的強さが土台となり、過去の失敗や後悔、現状に対する失望も自分自身に引き受けて自我の統合を獲得していく。この絶望と統合の葛藤の末に死への恐怖や生への執着を受け入れていく。

課題達成→自我の統合
課題未達成→人生の絶望、嫌悪感

■ 類似問題【国試95回 午前問題118】

エリクソンの発達課題の第3段階にあたる幼児前期では自律性が課題としてあげあられるわ。

正解は②

■ 類似問題【国試103回 午後問題24】

思春期はエリクソンの発達課題において第5段階の青年期にあたるの。青年期の特徴は発達課題として自己同一性(アイデンティティ)の確立があげられるわ。

正解は③

■ 類似問題【国試103回追試試験 午前問題56】

老年期の発達課題は統合性を確立させることよ。

正解は③


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