看護師 実習レポート

■ かんごシカのシっカり国試解説!

今月は脱水に関する問題じゃ。

■ 今月の問題

これ以上水分を失わないようにするから…

正解は①よ。
抗利尿ホルモンが分泌されて尿量が減少し、水のさらなる喪失を防止しているのよ。

その通り。
詳しく解説するぞ。


【解説】

梅雨があけて、いよいよ夏が本番を迎えたぞ。
楽しみなことも多い分、食中毒や熱中症など危険なことも多い季節。
そこで今回は、夏によく耳にする『脱水』について学んでいくぞ。

これまで国試で、『脱水』は必修や小児、老年などの色々な科目で形を変えて出題されてきたわ。
ここでは科目毎にこれまで出題された内容をまとめて学習して行きましょう!

脱水とは

体内に含まれる水の量が不足した状態を脱水とよび、血液が濃縮されるため血液中の様々な物質の濃度が上昇する。そのため、血液の粘稠度が上昇して流れにくくなる。 また、細胞内液も減少するため代謝が円滑に進まなくなる。脱水状態では、このような様々な障害があらわれ、生命に関わることも決して珍しいことではない。
主に脱水には3つの種類があり、それぞれ「水欠乏性脱水(高張性脱水)」「ナトリウム欠乏性脱水(低張性脱水)」「混合性脱水(等張性脱水)」とよび、 どれも体内の総水分量は減少するが、症状や所見には違いがある。

3つの脱水の種類を解説するぞ。

脱水の種類

■水欠乏性脱水(高張性脱水)
主に水だけが失われた状態の脱水である。細かくみると、細胞外液から水が失われ、ナトリウム濃度が上昇し、高ナトリウム血症になる。 体液は高浸透圧(高張性)となり、細胞内から細胞外へ水が移動してしまい、細胞内の水分がなくってしまう「細胞内脱水状態」へとなっていく。

■ナトリウム欠乏性脱水(低張性脱水)
こちらは水分の欠乏よりもナトリウムの欠乏の方が多く、低ナトリウム血症となり、浸透圧は低下(低張性)。 ナトリウムが失われている状態なのに水だけを補給した場合ナトリウムの濃度はさらに下がってしまうのである。口渇感は強くなく、立ちくらみや、けいれんがみられることがある。嘔吐や下痢などによりおこる。

■混合性脱水(等張性脱水)
水とナトリウムの両方が失われた状態。細胞内外で水の移動はおこらず、細胞外液の喪失によって循環血液量は減少し、血圧は低下。通常、水分とナトリウムは同時に喪失するので、多くの場合は混合性脱水である。

脱水をおこしやすいのは、小児と高齢者が非常に多い。もちろん若者が真夏に運動をしていて脱水をおこすということもあるが、それでも脱水をおこす可能性は小児・高齢者が多いんじゃ。
それにはそれぞれ違う理由がある。その“違い”こそ、国試によく出題されているのじゃ。

ということでそれぞれの脱水をおこしやすい理由をまとめてみたわ。

小児の特徴

  • 小児(特に乳幼児)は体内の総水分の割合が高い。特に細胞外液の割合が高いため、軽度の脱水でもその影響が大きく出てしまう。
  • 体重に対する体表面積比が高いため、不感蒸泄(不感蒸散)が多い。また体温が変化しやすく、発汗が多い。
  • 水分の代謝が速いため、必要とする水分量が成人に比べて多い。
  • 腎機能が未熟で濃縮機能が低いため、希釈尿となる。
  • 感染や胃腸炎など脱水の原因疾患に罹患する機会が多く、疾病に罹ると経口的な水分摂取量が少なくなりやすい。

高齢者の特徴

  • 筋肉量の低下に伴い体内の総水分量が低下しているため、わずかな水分摂取不足でも脱水になりやすい。
  • 高齢者は口渇感などの自覚症状を訴えにくく、皮膚の乾燥や弾力性低下などの徴候も分かりにくいので、脱水に気付きにくい。
  • 加齢により、腎臓の濃縮機能が低下し、濃い尿が産生できず尿量が多くなり、体液を喪失しやすい。
このように、小児・高齢者は成人に比べて脱水になりやすい条件が揃っている。
これまでの国試をみていると、他の疾患などでは「原因・理由」「症状」「検査」「治療」などについてそれぞれ万遍なく問われることが多いのに対して、この脱水に関しては「原因・理由」と「症状」ばかりが出題されているのじゃ。

勿論、脱水に関して学ばなくてはならないことはまだまだ多いけど、まずはこういった所から勉強し始めるのもひとつの“手”ではないかしら。

汗をかくこの季節、みんなも脱水に気をつけてね!

■ 類似問題【国試100回 午前問題14】

嘔吐の吐しゃ物には胃液が含まれており、胃液の水分とともに電解質が失われ、低張性脱水をきたし、代謝性アルカローシスとなるの。

正解は①

■ 類似問題【国試101回 午後問題71】

乳児はまだ尿細管機能など腎機能が未熟であるため、腎での尿濃縮能が低いのよ。

正解は①

■ 類似問題【国試102回 午後問題86】

高齢者は筋細胞が減少し、体脂肪が増加することで体内の水分の割合が低下してしまうの。
また、渇中枢の機能が低下し、のどの渇きの感覚が低下するのよ。

正解は②と④


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