看護師 実習レポート

■ かんごシカのシっカり国試解説!

今月は高齢者のうつに関する問題じゃ。

■ 今月の問題

高齢者のうつということは…

正解は②よ。 高齢者のうつ病の発症は、喪失体験などの状況因が引き金になりやすいのよ。

その通り。
詳しく解説するぞ。


【解説】

国試でも度々出題されている「高齢者のうつ」は、老年期にみとめられる精神疾患として発症頻度が高く、有病率は年齢に比例して高くなるんじゃ。

そこで、今回は基本的な部分を見ながら、国試の対策を行っていきましょう。

うつ状態の原因

うつ状態の原因は、
①強いストレスによって起こる心因性のもの
②もともと精神障害があり、うつ病になる素因をもって生じるもの
③脳血管障害、アルコール、薬物などによる身体的要因によるもの
の3つに分けられる。

これら3つのうつ状態の原因は、いずれも心理的要因がきっかけとなることが多い。高齢者の場合は役割の喪失、権威の喪失、経済的自立の喪失、健康の喪失、過去の喪失体験及び死への恐怖があり、これらの状況を容認できないことが心理的ストレスとなる。

うつ状態の特徴

高齢者のうつ状態の特徴

通常、うつ状態の主症状には大きく「抑うつ気分」「精神運動制止」「不安・焦燥感」「自律神経症状」の4つがある。

抑うつ気分 特別な理由もなくさびしく、悲しく、憂鬱に感じ、気分が塞いでしまう。自責的・悲観的・絶望的になり、自殺企図をもつことがある。
精神運動制止 ものごとへの興味、意欲が低下する。口数が減り、周囲のできごとに無関心になり、何もやる気がせず、めんどうくさいといった気持ちが支配的になる。
不安・焦燥感 極度の不安感におそわれ、一人でいることを嫌がる。そわそわと落ち着きがなく、じっと座っていることが出来ない。しきりに頭を振ったり、ため息や「もうダメだ」などの否定的な発言がみられる。
自律神経症状 不眠はうつ病に多くみられる自律神経症状であるが、なかでも早朝覚醒が多いといわれる。また、食欲不振・体重減少・だるさ・消化不良・便秘など様々な身体症状を呈することがある。

そして、高齢者のうつ状態に関して、注意すべき特徴に次のようなものがあるぞ。

ふむふむ!

注意すべき高齢者の抑うつ症状の特徴

注意すべき特徴

①主訴と身体症状
著しい抑うつ気分や億劫感などの訴えがなくても、生きがいや意欲、興味の喪失、漠然とした不安感や空虚感などの心気的症状を訴えることが多い。また、精神症状の訴えよりも身体症状やもの忘れの訴えが目立つこともある。

②認知機能の低下
高齢者のうつでは、認知機能の低下がよくみられる。特に注意力の低下や近時記憶に問題を生じることがある。

③自殺企図
抑うつ状態の長期化は、自殺企図へとつながる危険性を含んでいる。

④脳血管性うつ
脳血管性障害のあとにうつ状態を起こしやすい。

⑤薬剤に起因するうつ症状
多くの薬剤が高齢者の抑うつ症状を誘発する危険性がある。

また、他にも高齢者の場合、うつ状態があるために、身体的にはどこも悪くないのに、なんらかの身体的症状を強く訴えることがある。これを仮面うつ病といい、訴えた症状に対する治療をいくら行っても症状は良くならず、うつ状態の治療を行ってはじめて身体症状が消失していくのが特徴である。

国試の老年に関する問題をみてみると、「高齢者の加齢に伴う身体的変化や罹りやすい疾患」や「高齢者に関係する制度」などが多く出題されていて、そちらに注目しがちだけれど、今回の「高齢者のうつ」も注目しておくべき部分よ。

高齢者特有の症状など覚えることが多くて大変じゃが、ここでしっかり理解して、下の過去問を解いておくことが、国試対策の重要な一歩になるのじゃ。

■ 類似問題【国試103回 午前問題58】

高齢者のうつ状態の特徴として、身体的にはどこも悪くないのに、なんらかの身体的症状を強く訴えることがあるわ。

正解は④

■ 類似問題【国試103回追加試験 午前問題12】

うつ病の症状には、抑うつ気分があり、自責的、悲観的、絶望的になり、自殺企図をもつことがあるの。

正解は④

■ 類似問題【国試106回 午後問題48】

高齢者のうつ病の場合には、生きがいや意欲、興味の喪失、漠然とした不安感や空虚感などの心気的症状を訴えることが多いのよ。

正解は③


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