看護師国家試験 模試問題 第25回

問題9 一般問題 / 老年看護学 / とってもやさしい

Aさん(80歳、女性)。膵臓癌の終末期である。腫瘍により十二指腸の通過が悪くなったため、胃と小腸のバイパス手術を受けたのち、緩和ケア病棟へ転棟した。現在は心窩部から背部にかけての鈍痛があり、1日2回(9時・21時)、硫酸モルヒネ徐放剤を使用している。 夫亡き後、Aさんはペットの小型犬と一緒に暮らしていたが、入院に際して娘の家にあずけてきた。Aさんは「犬がさみしがっていないか心配。早く帰りたい」と、いつもペットの写真をながめている。 「ペットに会いたい」というAさんに対する看護師の言動として適切なのはどれか。2つ選べ。

  1. Aさんの安静を保つため、訪室は最小限にする。
  2. Aさんのペットに会えないつらさを聴く。
  3. ペットに会えるにはどうしたらいいか、一緒に考える。
  4. 「ペットのことはあまり考えないように」とAさんに助言する。
  5. 「入院中にペットに会うことはできない」と、看護管理者からAさんに伝えてもらう。
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正解
2・3
1. × (2を参照)
2. キューブラー・ロスによると、終末期にある患者は、衝撃→怒り→取引→抑うつ→受容という心理過程をたどりながらも、一貫して「希望」を持ち続けている。Aさんにとってペットに会いたいというのは、まさに「希望」であり「生きる支え」である。また、Aさんの希望を傾聴し、共感する看護師の態度は、Aさんの痛みの閾値を上げる(感じにくくさせる)効果がある。
3. (2と同じ)
4. × (2を参照)
5. × (2を参照)
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