看護師国家試験 模試問題 第29回

問題10 一般問題 / 看護の統合と実践 / ★★ やさしい

Aさん(18歳、女性)は集中豪雨により自宅が浸水し、救助を受け避難をした。自宅は倒壊したので改修工事のために、仮設住宅で生活した。3か月後、自宅の改修が完了し、自宅に戻ることになった。仮設住宅へ巡回訪問した看護師にAさんは「雨が降った夜は、必ず家が浸水する夢を見て怖い。自宅には戻りたくない」と訴えた。
看護師の対応として最も適切なのはどれか。

  1. 「環境に慣れるためにも、自宅に戻りましょう」
  2. 「通常、夢は一時的な障害なので改善しますよ」
  3. 「無理をせず、今の不安な気持ちを聞かせてください」
  4. 「悪夢の改善のために、浸水時のことは忘れましょう」
  5. 「深い睡眠を得るために、昼間は運動をしてください」
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正解
3
1. × Aさんは、「自宅に戻りたくない」と訴えており、無理に帰宅を促すとフラッシュバックの再体験が悪化するおそれがある。
2. × Aさんは、非常にストレス度の高いライフイベントを受けてから3か月間症状が持続しており、PTSDに該当するので、治療を受けないと症状の改善は難しい。
3. Aさんは、PTSDによる再体験症状(フラッシュバック)が生じているので、まずは無理をさせず不安を受容する関わりが必要である。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)は、災害・暴行・激しい事故などの外傷的イベントにより、再体験症状と回避・精神麻痺症状、覚醒亢進症状が1か月以上持続する障害である。
4. × Aさんは、現時点で再体験症状が持続しているので、浸水時のことを忘れるように促すだけでは適切な対応とはいえない。
5. × Aさんは、悪夢による睡眠維持の困難を生じていることが予測できるので、運動を促すと心身ともに疲弊するおそれがある。
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