2011年(第100回) 看護師国家試験 午後

<長文問題> 次の文を読み106~108の問いに答えよ。Aくん(12歳、男子)は、5歳で気管支喘息(bronchial asthma)と診断され、抗アレルギー薬の服用と副腎皮質ステロイドの吸入をしている。アレルゲンはハウスダストである。Aくんは小学3年生までは、年に数回の中発作を起こし入院治療をしていた。その後は、月に1回の外来通院で症状はコントロールされ、入院することはなかった。小学6年生の冬に学校で中発作を起こし、学校に迎えに来た母親とともに救急外来を受診した。

問題106 : 救急外来受診時のAくんの状態で考えられるのはどれか。

  • 1. 呼気の延長はない。
  • 2. 坐位になることを好む。
  • 3. 日常会話は普通にできる。
  • 4. 安静時の呼吸困難感はない。
  • 5. 経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉は90%である。

<長文問題> 次の文を読み106~108の問いに答えよ。Aくん(12歳、男子)は、5歳で気管支喘息(bronchial asthma)と診断され、抗アレルギー薬の服用と副腎皮質ステロイドの吸入をしている。アレルゲンはハウスダストである。Aくんは小学3年生までは、年に数回の中発作を起こし入院治療をしていた。その後は、月に1回の外来通院で症状はコントロールされ、入院することはなかった。小学6年生の冬に学校で中発作を起こし、学校に迎えに来た母親とともに救急外来を受診した。

問題107 : 気管支拡張薬の点滴静脈内注射でAくんの症状は改善した。Aくんは、医師や看護師の質問には素直に答えているが、心配する母親には「病院に来るほどじゃないんだよ、入院はしないからな」と反抗的な態度をとっている。看護師の対応で最も適切なのはどれか。

  • 1. なぜそう思おうのかをAくんに尋ねる。
  • 2. Aくんにではなく母親に病状を尋ねる。
  • 3. 母親への態度が適切でないとAくんを叱る。
  • 4. 親子関係に問題があるのではないかと母親に伝える。

<長文問題> 次の文を読み106~108の問いに答えよ。Aくん(12歳、男子)は、5歳で気管支喘息(bronchial asthma)と診断され、抗アレルギー薬の服用と副腎皮質ステロイドの吸入をしている。アレルゲンはハウスダストである。Aくんは小学3年生までは、年に数回の中発作を起こし入院治療をしていた。その後は、月に1回の外来通院で症状はコントロールされ、入院することはなかった。小学6年生の冬に学校で中発作を起こし、学校に迎えに来た母親とともに救急外来を受診した。

問題108 : Aくんの帰宅に際しての看護師の対応で最も適切なのはどれか。

  • 1. 毎日の食事内容を記録するように伝える。
  • 2. 治療の経過を学校に報告しておくと伝える。
  • 3. 発作が学校で起こった要因について話し合う。
  • 4. 薬を飲み忘れないよう母親に管理してもらうことを勧める。

<長文問題> 次の文を読み109~111の問いに答えよ。Aさん(36歳、2回経産婦)は正常な妊娠経過で、妊娠37週2日に2600gの児を正常分娩した。分娩の所要時間は3時間40分、出血量は250ml、会陰裂傷はない。

問題109 : 産褥1日目、体温37.3度、脈拍70/分、血圧104/68mmHgである。子宮底の位置は臍下2横指、子宮は硬く触れ、血性悪露が中等量みられる。Aさんは「授乳後におなかが痛くなりました」と言う。Aさんへの対応で適切なのはどれか。

  • 1. 経過観察
  • 2. 授乳の中止
  • 3. 全粥食への変更
  • 4. 下腹部の冷罨法

<長文問題> 次の文を読み109~111の問いに答えよ。Aさん(36歳、2回経産婦)は正常な妊娠経過で、妊娠37週2日に2600gの児を正常分娩した。分娩の所要時間は3時間40分、出血量は250ml、会陰裂傷はない。

問題110 : 生後3日目。児の体重は2450g、体温37.3度、呼吸数52/分、心拍数134/分である。顔面、胸部の皮膚に黄染がみられ、血清総ビリルビンは10.0mg/dl。児の皮膚は乾燥しており、手首の皮膚が一部剥離している。昨日の児の排便は4回の黄緑色の軟便、排尿回数は6回であった。児のアセスメントで適切なのはどれか。2つ選べ。

  • 1. 低出生体重児である。
  • 2. 排泄は正常である。
  • 3. アレルギー反応がみられる。
  • 4. バイタルサインは正常である。
  • 5. 黄疸は生理的範囲を逸脱している。

<長文問題> 次の文を読み109~111の問いに答えよ。Aさん(36歳、2回経産婦)は正常な妊娠経過で、妊娠37週2日に2600gの児を正常分娩した。分娩の所要時間は3時間40分、出血量は250ml、会陰裂傷はない。

問題111 : 産褥5日目。Aさんは「この子は上の子たちに比べて小さく、母乳を吸う力も弱く、授乳後に母乳が残った感じがします。授乳回数は1日10回ぐらいで、夜中は2回くらい授乳しています。今後どうしたらよいでしょう」と話す。児の体重は2530gである。Aさんへの対応で適切なのはどれか。

  • 1. 「授乳を3時間ごとにしましょう」
  • 2. 「このままの授乳で様子をみましょう」
  • 3. 「母乳を飲ませた後にミルクを飲ませましょう」
  • 4. 「おっぱいがすっきりするまで授乳後に毎回搾りましょう」

<長文問題> 次の文を読み、112~114の問いに答えよ。Aさん(40歳、初産婦)は妊娠経過に異常がなく、妊娠41週に陣痛発来した。分娩中に臍帯圧迫による胎児機能不全を認めたため緊急帝王切開になった。麻酔は、脊椎麻酔に硬膜外麻酔を併用した。出生した児の体重は3150g、アプガースコアは1分後7点、5分後9点であった。Aさんは、術中の経過に異常はなく、出血量400ml。術直後の検査でHb11.5g/dlであった。

問題112 : Aさんの術後合併症で最も注意すべきなのはどれか。

  • 1. 貧 血(anemia)
  • 2. 肺水腫(pulmonary edema)
  • 3. 術後せん妄(post-operative delirium)
  • 4. 深部静脈血栓症〈DVT〉(deep venous thrombosis)

<長文問題> 次の文を読み、112~114の問いに答えよ。Aさん(40歳、初産婦)は妊娠経過に異常がなく、妊娠41週に陣痛発来した。分娩中に臍帯圧迫による胎児機能不全を認めたため緊急帝王切開になった。麻酔は、脊椎麻酔に硬膜外麻酔を併用した。出生した児の体重は3150g、アプガースコアは1分後7点、5分後9点であった。Aさんは、術中の経過に異常はなく、出血量400ml。術直後の検査でHb11.5g/dlであった。

問題113 : 術後1日目のAさんの状態は、体温37.2度、脈拍78/分、血圧110/62mmHgであり、腸蠕動音が聴取される。子宮底の位置は臍高では収縮は良好、血性悪露が中等量ある。硬膜外チューブが挿入されており、体動時に創部痛が軽度ある。Aさんの術後1日目の看護で適切なのはどれか。

  • 1. 禁 食
  • 2. 授乳の介助
  • 3. ベッド上安静
  • 4. 子宮底の輪状マッサージ

<長文問題> 次の文を読み、112~114の問いに答えよ。Aさん(40歳、初産婦)は妊娠経過に異常がなく、妊娠41週に陣痛発来した。分娩中に臍帯圧迫による胎児機能不全を認めたため緊急帝王切開になった。麻酔は、脊椎麻酔に硬膜外麻酔を併用した。出生した児の体重は3150g、アプガースコアは1分後7点、5分後9点であった。Aさんは、術中の経過に異常はなく、出血量400ml。術直後の検査でHb11.5g/dlであった。

問題114 : 術後2日目に、Aさんは「頑張ったのに、帝王切開になってしまいとても悲しいです」と話す。Aさんへの対応で最も適切なのはどれか。

  • 1. 「過去のことですから忘れましょう」
  • 2. 「お産の経過を振り返ってみましょうか」
  • 3. 「よくあることなので気にする必要はないですよ」
  • 4. 「赤ちゃんが元気だったのでよかったと思ってください」

<長文問題> 次の文を読み、115~117の問いに答えよ。Aさん(47歳、男性)は、統合失調症(schizophrenia)で20年間精神病院に入院している。父親はすでに亡くなっており、80歳になる母親は病気がちのため、面会は年に1回程度である。Aさんは看護師の声かけに応じて、月に1回の病棟レクリエーションや週に2回の作業療法に参加している。それ以外の時間はほとんど病室のベッド上で寝て過ごしている。発病以来、薬物療法を続けており、時々飲み忘れることはあるが、ほぼ自己管理できている。病状は安定していることから、退院の話が出るようになった。

問題115 : Aさんは物を捨てられず、ベッドの周囲には私物やゴミの入った大きなビニール袋が足の踏み場もないほど積み上げられている。Aさんがこのような状況にある原因で、可能性が低いのはどれか。

  • 1. 作業療法による疲労
  • 2. 病状に伴う意欲の低下
  • 3. 長期入院による施設症
  • 4. 向精神薬の副作用による倦怠感

<長文問題> 次の文を読み、115~117の問いに答えよ。Aさん(47歳、男性)は、統合失調症(schizophrenia)で20年間精神病院に入院している。父親はすでに亡くなっており、80歳になる母親は病気がちのため、面会は年に1回程度である。Aさんは看護師の声かけに応じて、月に1回の病棟レクリエーションや週に2回の作業療法に参加している。それ以外の時間はほとんど病室のベッド上で寝て過ごしている。発病以来、薬物療法を続けており、時々飲み忘れることはあるが、ほぼ自己管理できている。病状は安定していることから、退院の話が出るようになった。

問題116 : Aさんのベッド周囲の状況について同室者から看護師に苦情の訴えがあった。看護師の対応で最も適切なのはどれか。

  • 1. Aさんと話し合いながら整理・整頓(せいとん)を行う。
  • 2. 同室者にAさんの病状について説明を行う。
  • 3. Aさんの母親に連絡を取り、不要な物を持ち帰ってもらう。
  • 4. 看護師が定期的にAさんのベッド周囲の整理・整頓(せいとん)を行う。

<長文問題> 次の文を読み、115~117の問いに答えよ。Aさん(47歳、男性)は、統合失調症(schizophrenia)で20年間精神病院に入院している。父親はすでに亡くなっており、80歳になる母親は病気がちのため、面会は年に1回程度である。Aさんは看護師の声かけに応じて、月に1回の病棟レクリエーションや週に2回の作業療法に参加している。それ以外の時間はほとんど病室のベッド上で寝て過ごしている。発病以来、薬物療法を続けており、時々飲み忘れることはあるが、ほぼ自己管理できている。病状は安定していることから、退院の話が出るようになった。

問題117 : Aさんは、これまで1人暮らしの経験はなく、自宅への退院を希望している。母親は電話で、「帰ってくるのはいいけれど、自分も体がつらくて、息子の世話までできない。日中、息子が出掛ける場所があるとよいのですが」と話している。Aさんに勧める社会資源として適しているのはどれか。2つ選べ。

  • 1. 福祉ホーム
  • 2. 精神科デイケア
  • 3. ショートステイ
  • 4. ホームヘルプサービス
  • 5. 公共職業安定所〈ハローワーク〉

<長文問題> 次の文を読み118~120の問いに答えよ。Aさん(25歳、男性)は、未婚で両親と3人で暮らしている。大学卒業後に就職し、仕事も順調であった。4ヶ月前、仕事のミスがあったことをきっかけに気分が落ち込み、食欲のない状態が1ヶ月ほど続いたが、通勤は何とか続けていた。Aさんは、2ヶ月前から不眠を訴えるようになり、先月からは、高額なマンションや車の購入契約をしたり、貯金の全額を宝くじの購入に費やしてしまうなどの行為がみられるようになった。Aさんは、心配した両親に付き添われて精神科病院を受診した。

問題118 : Aさんは、診察室では多弁であった。また、ささいなことで怒り出し、自分は病院ではないと治療を受けることを拒否した。Aさんは躁うつ病双極性感情障害(bipolar affective disorder)と診断され、両親の同意があり、そのまま入院した。Aさんの入院形態はどれか。

  • 1. 応急入院
  • 2. 任意入院
  • 3. 緊急措置入院
  • 4. 医療保護入院

<長文問題> 次の文を読み118~120の問いに答えよ。Aさん(25歳、男性)は、未婚で両親と3人で暮らしている。大学卒業後に就職し、仕事も順調であった。4ヶ月前、仕事のミスがあったことをきっかけに気分が落ち込み、食欲のない状態が1ヶ月ほど続いたが、通勤は何とか続けていた。Aさんは、2ヶ月前から不眠を訴えるようになり、先月からは、高額なマンションや車の購入契約をしたり、貯金の全額を宝くじの購入に費やしてしまうなどの行為がみられるようになった。Aさんは、心配した両親に付き添われて精神科病院を受診した。

問題119 : 入院後1週間が経過した。Aさんは職場のことが気になると言って、連日頻繁に会社に電話をしている。看護師が面接をしたところ、今後への強い焦りの訴えが聞かれた。看護師の対応で最も適切なのはどれか。

  • 1. 仕事のことはあまり考えないようにと話す。
  • 2. 治療の見直しについてAさんと再確認する。
  • 3. Aさんのテレホンカードをナースステーションで管理する。
  • 4. Aさんの上司に病状を説明し、Aさんの行動への理解を求める。

<長文問題> 次の文を読み118~120の問いに答えよ。Aさん(25歳、男性)は、未婚で両親と3人で暮らしている。大学卒業後に就職し、仕事も順調であった。4ヶ月前、仕事のミスがあったことをきっかけに気分が落ち込み、食欲のない状態が1ヶ月ほど続いたが、通勤は何とか続けていた。Aさんは、2ヶ月前から不眠を訴えるようになり、先月からは、高額なマンションや車の購入契約をしたり、貯金の全額を宝くじの購入に費やしてしまうなどの行為がみられるようになった。Aさんは、心配した両親に付き添われて精神科病院を受診した。

問題120 : 入院して1ヶ月が経過したAさんは、服薬による治療で多弁や易怒性などの症状が改善し、落ち着いて過ごせるようになった。Aさんは治療を継続する必要性についても理解している。看護師が家族への退院指導を行うことになった。Aさんの家族への指導で最も適切なのはどれか。

  • 1. 「薬は家族が管理してください」
  • 2. 「今後も入院治療が定期的に必要になります」
  • 3. 「症状が悪化する兆候を見逃さないようにしましょう」
  • 4. 「服薬をしていれば症状は悪化しないので安心してください」