2012年(第101回) 看護師国家試験 午前

<長文問題> 次の文を読み、106〜108の問いに答えよ。Aさん(76歳、女性)は、夫と2人で暮らしている。これまで健康に生活しており、登山会への参加を趣味にしていた。3週前に、散歩中に転び、殿部から腰背部にかけての痛みがあったが様子をみていた。Aさんは痛みのため臥床して過ごすことが多くなり、次第に足に力が入らず立ちあがりも困難になった。食事は夫が購入した弁当を残さず食べていた。 2日前から1日中臥床するようになったため、夫の介助で受診し、腰椎圧迫骨折(lumbar compression fracture)と診断され入院した。

問題107 : 入院後5日が経過し、Aさんは病室内を歩くようになったが、腰痛を訴えている。看護師が検討すべき事項として適切なのはどれか。

  • 1. 鎮痛薬の内服
  • 2. T字杖の使用
  • 3. 痛みのある間の臥床保持
  • 4. 就寝中のコルセット装着

<長文問題> 次の文を読み、106〜108の問いに答えよ。Aさん(76歳、女性)は、夫と2人で暮らしている。これまで健康に生活しており、登山会への参加を趣味にしていた。3週前に、散歩中に転び、殿部から腰背部にかけての痛みがあったが様子をみていた。Aさんは痛みのため臥床して過ごすことが多くなり、次第に足に力が入らず立ちあがりも困難になった。食事は夫が購入した弁当を残さず食べていた。 2日前から1日中臥床するようになったため、夫の介助で受診し、腰椎圧迫骨折(lumbar compression fracture)と診断され入院した。

問題108 : Aさんの経過は順調で歩行機能も回復したため、退院することになった。退院直後の生活指導として適切なのはどれか。

  • 1. 登山への参加
  • 2. 散歩の再開と継続
  • 3. 居室内リフトの設置
  • 4. 体幹の回旋運動の実施

<長文問題> 次の文を読み、109〜111の問いに答えよ。Aちゃん(生後3か月)は、体重 2850gで出生した。Aちゃんは、出生直後から心雑音を認め、中等度の心室中隔欠損症(ventricular septal defect)と診断された。強心薬と利尿薬との内服で経過観察していた。昨日から喘鳴と哺乳力低下とがみられるようになり、心不全の治療のため入院となった。入院時、Aちゃんは体重 5050g、体温 37.6 度、呼吸数52 /分、発汗が著明である。チアノーゼはみられない。ミルクは約 100 ml/回を1日6、7回哺乳している。

問題109 : Aちゃんの血行動態で正しいのはどれか。

  • 1. 肺血流量の増加
  • 2. 右心室から左心室への短絡
  • 3. 大動脈から肺動脈への短絡
  • 4. 大静脈から還流する血液量の増加

<長文問題> 次の文を読み、109〜111の問いに答えよ。Aちゃん(生後3か月)は、体重 2850gで出生した。Aちゃんは、出生直後から心雑音を認め、中等度の心室中隔欠損症(ventricular septal defect)と診断された。強心薬と利尿薬との内服で経過観察していた。昨日から喘鳴と哺乳力低下とがみられるようになり、心不全の治療のため入院となった。入院時、Aちゃんは体重 5050g、体温 37.6 度、呼吸数52 /分、発汗が著明である。チアノーゼはみられない。ミルクは約 100 ml/回を1日6、7回哺乳している。

問題110 : Aちゃんの看護計画で適切なのはどれか。

  • 1. 1日2回沐浴する。
  • 2. 毎朝授乳前に体重測定をする。
  • 3. 啼泣時はミルクを追加して与える。
  • 4. フォローアップミルクを飲ませる。

<長文問題> 次の文を読み、109〜111の問いに答えよ。Aちゃん(生後3か月)は、体重 2850gで出生した。Aちゃんは、出生直後から心雑音を認め、中等度の心室中隔欠損症(ventricular septal defect)と診断された。強心薬と利尿薬との内服で経過観察していた。昨日から喘鳴と哺乳力低下とがみられるようになり、心不全の治療のため入院となった。入院時、Aちゃんは体重 5050g、体温 37.6 度、呼吸数52 /分、発汗が著明である。チアノーゼはみられない。ミルクは約 100 ml/回を1日6、7回哺乳している。

問題111 : 入院後5日の朝、看護師が病室に行くと母親は疲れた顔をしてAちゃんを抱いていた。母親は「この子は泣いたら泣き止まないんです。オムツを替えても抱っこしてもだめなんです。この子は私を責めているんです。私は母親失格です」と涙を浮かべて話した。母親の話を傾聴した後の対応で最も適切なのはどれか。

  • 1. 精神科の受診を勧める。
  • 2. 親がしっかりしなければと励ます。
  • 3. 泣き止むまで泣かせて良いと伝える。
  • 4. 母親の対応が悪いのではないと伝える。

<長文問題> 次の文を読み、112〜114の問いに答えよ。Aちゃん(5歳、男児)は、両親と2歳の妹と4人で暮らしている。Aちゃんは、1歳のときにてんかん(epilepsy)と診断され、抗てんかん薬を服用していた。数日前から、失禁を伴う意識消失発作がみられるようになったため、検査と治療の目的で入院した。母親によると、抗てんかん薬を飲ませるのを忘れてしまうことがあったという。Aちゃんは、幼稚園に通っており、外で遊んだり絵本を見たりすることが好きである。知的発達の遅れはみられない。

問題112 : Aちゃんは、入院後、突然意識が消失して動作が止まる 10秒程度の発作が1日に数回みられているが、その他は元気に過ごしている。Aちゃんへの看護で正しいのはどれか。

  • 1. 排泄時には付き添う。
  • 2. 食事はきざみ食とする。
  • 3. ベッド上で安静とする。
  • 4. 日中は病室を薄暗くしておく。

<長文問題> 次の文を読み、112〜114の問いに答えよ。Aちゃん(5歳、男児)は、両親と2歳の妹と4人で暮らしている。Aちゃんは、1歳のときにてんかん(epilepsy)と診断され、抗てんかん薬を服用していた。数日前から、失禁を伴う意識消失発作がみられるようになったため、検査と治療の目的で入院した。母親によると、抗てんかん薬を飲ませるのを忘れてしまうことがあったという。Aちゃんは、幼稚園に通っており、外で遊んだり絵本を見たりすることが好きである。知的発達の遅れはみられない。

問題113 : 入院後2日。Aちゃんは、午後1時から脳波検査の予定である。看護師は、Aちゃんが自然入眠して脳波検査が行えるよう計画していた。Aちゃんは、午前5時に自然に覚醒した。Aちゃんへの看護師の対応で適切なのはどれか。

  • 1. 再度眠らせ、朝食時に起床を促す。
  • 2. 再度眠らせ、自然に覚醒するまで寝かせておく。
  • 3. そのまま覚醒させ、眠くなったら寝て良いと伝える。
  • 4. そのまま覚醒させ、午前中は眠らないよう働きかける。

<長文問題> 次の文を読み、112〜114の問いに答えよ。Aちゃん(5歳、男児)は、両親と2歳の妹と4人で暮らしている。Aちゃんは、1歳のときにてんかん(epilepsy)と診断され、抗てんかん薬を服用していた。数日前から、失禁を伴う意識消失発作がみられるようになったため、検査と治療の目的で入院した。母親によると、抗てんかん薬を飲ませるのを忘れてしまうことがあったという。Aちゃんは、幼稚園に通っており、外で遊んだり絵本を見たりすることが好きである。知的発達の遅れはみられない。

問題114 : てんかん発作がみられなくなり、Aちゃんは退院することになった。退院後の内服について、母親は「指導を受けて忘れない工夫はしているのですが、 2歳の妹の世話が大変で、つい忘れてしまうのではないかと不安です」と言う。看護師の対応で適切なのはどれか。

  • 1. 服薬を忘れたときは、次の服薬時に倍量を飲ませるよう指導する。
  • 2. 母親の育児・家事の負担を減らす方法について話し合う。
  • 3. 服薬管理はAちゃん自身に任せるよう指導する。
  • 4. 入院期間の延長を提案する。

<長文問題> 次の文を読み、115〜117の問いに答えよ。Aさん(28歳、初産婦)は、妊娠 30週である。今朝から性器出血が少量認められたため外来を受診した。受診時、子宮収縮は1時間に4、5回認められ、Aさんは時々、軽い痛みを訴えた。今までの妊娠経過では、異常は認められていない。身長 160 cm、体重 60 kg(非妊時54 kg)である。

問題115 : 診察の結果、切迫早産(threatened premature delivery)と診断された。その他の異常は指摘されていない。注意すべき検査項目はどれか。

  • 1. CRP
  • 2. 尿蛋白
  • 3. AST〈GOT〉
  • 4. ヘモグロビン
  • 5. プロトロンビン時間

<長文問題> 次の文を読み、115〜117の問いに答えよ。Aさん(28歳、初産婦)は、妊娠 30週である。今朝から性器出血が少量認められたため外来を受診した。受診時、子宮収縮は1時間に4、5回認められ、Aさんは時々、軽い痛みを訴えた。今までの妊娠経過では、異常は認められていない。身長 160 cm、体重 60 kg(非妊時54 kg)である。

問題116 : Aさんは入院し、子宮収縮抑制薬の点滴静脈内注射が開始された。入院翌日の朝、1時間に2、3回の不規則な子宮収縮はあるが痛みはない。性器出血はない。子宮口は閉鎖している。体温 37.1 度。脈拍 88/分、整。血圧 130/76mmHg。この時点の看護計画として最も適切なのはどれか。

  • 1. 食事は流動食とする。
  • 2. 清潔ケアは清拭とする。
  • 3. 排尿は毎回導尿とする。
  • 4. 血圧を継続モニタリングする。

<長文問題> 次の文を読み、115〜117の問いに答えよ。Aさん(28歳、初産婦)は、妊娠 30週である。今朝から性器出血が少量認められたため外来を受診した。受診時、子宮収縮は1時間に4、5回認められ、Aさんは時々、軽い痛みを訴えた。今までの妊娠経過では、異常は認められていない。身長 160 cm、体重 60 kg(非妊時54 kg)である。

問題117 : Aさんは、妊娠 32週に破水した。羊水混濁はない。胎児は頭位である。破水直後の対応として最も適切なのはどれか。

  • 1. 外陰部洗浄を行う。
  • 2. セミファーラー位とする。
  • 3. 胎児心拍モニターを装着する。
  • 4. 帝王切開の術前準備を開始する。

<長文問題> 次の文を読み、118〜120の問いに答えよ。Aさん(16歳、女子)は、両親と弟と4人で暮らしている。中学生の頃からモデルにあこがれてダイエットを始めた。高校に入ってからは、太ることへの恐怖から食べた後に吐いたり、緩下薬を服用することも多くなった。次第にやせが顕著になり、無月経となった。Aさんの状態を心配した母親に伴われ、心療内科を受診し、医師から入院治療を勧められ、Aさんは入院した。

問題118 : 入院時、Aさんの身長は 162 cm、体重は36 kg。体温 35.0 度。血圧 90/60mmHg。脈拍 56/分、不整。血液検査で最も注意すべきデータはどれか。

  • 1. 尿酸
  • 2. 血清カリウム
  • 3. 中性脂肪
  • 4. HbA1c

<長文問題> 次の文を読み、118〜120の問いに答えよ。Aさん(16歳、女子)は、両親と弟と4人で暮らしている。中学生の頃からモデルにあこがれてダイエットを始めた。高校に入ってからは、太ることへの恐怖から食べた後に吐いたり、緩下薬を服用することも多くなった。次第にやせが顕著になり、無月経となった。Aさんの状態を心配した母親に伴われ、心療内科を受診し、医師から入院治療を勧められ、Aさんは入院した。

問題119 : 入院後、服薬が開始された。体重と摂取エネルギーについては目標値を設定し、体重増加に応じて活動範囲を拡大していくことになった。医師からAさんに治療方針が説明され、行動範囲は病室内とし、食後1時間はベッド上で安静を保つよう伝えられた。入院後7日、Aさんは「太るのが怖くて、また吐いてしまった」と暗い表情で看護師に話した。看護師の対応で最も適切なのはどれか。

  • 1. あまり気にしないよう伝える。
  • 2. 本人に目標体重を再度確認する。
  • 3. 吐いた分を間食で補うよう提案する。
  • 4. 自分から嘔吐について話したことを肯定的に評価する。

<長文問題> 次の文を読み、118〜120の問いに答えよ。Aさん(16歳、女子)は、両親と弟と4人で暮らしている。中学生の頃からモデルにあこがれてダイエットを始めた。高校に入ってからは、太ることへの恐怖から食べた後に吐いたり、緩下薬を服用することも多くなった。次第にやせが顕著になり、無月経となった。Aさんの状態を心配した母親に伴われ、心療内科を受診し、医師から入院治療を勧められ、Aさんは入院した。

問題120 : 入院後1か月、Aさんの体重は徐々に増加してきたため、食後1時間はベッド上で安静とし、病棟内の歩行が許可された。Aさんは、頻繁に早足で廊下を歩いたり、病室でエアロビクスをしたりしている。入浴には1時間以上かけており、食後 1時間の安静時間にはベッド上で腹筋運動をしていることがある。この時点における看護師の対応で最も適切なのはどれか。

  • 1. 過活動を見かけたら注意する。
  • 2. 医師に行動範囲の再検討を依頼する。
  • 3. Aさんと1日の過ごし方について話し合う。
  • 4. Aさんを看護師が観察しやすい病室に移動させる。