2014年(第103回) 看護師国家試験 午後

問題46 : 地域連携クリニカルパスについて正しいのはどれか。

  • 1. 診療報酬の評価の対象ではない。
  • 2. 市町村を単位とした連携である。
  • 3. 記載内容は医師の治療計画である。
  • 4. 医療機関から在宅まで継続した医療を提供する。

問題47 : Aさん ( 26歳、男性 )は、大量服薬による急性中毒が疑われ、午後 9時 30分に救急搬送された。呼吸状態と循環動態に異常はないが、意識は低下している。付き添って来た Aさんの母親は「午後 8時に夕食を終えて息子は部屋に戻りました。午後 9時にお風呂へ入るよう声をかけに部屋に行ったら、倒れていたんです。息子はうつ病 (depression)で通院中でしたが、最近は症状が落ち着いていました」と話す。 このときの対応で適切なのはどれか。

  • 1. 気管内挿管を行う。
  • 2. 咽頭を刺激して吐かせる。
  • 3. 胃酸分泌抑制薬を投与する。
  • 4. Aさんの母親にどんな薬を内服していたかを尋ねる。

問題48 : Aさん ( 56歳、男性 )は、進行結腸癌 (advanced colonic cancer)の術後に両側の多発肺転移が進行し、終末期 で在宅療養中であったが呼吸困難が増悪したため入院した。経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉は 95%であるが、安静時でも呼吸困難を訴え、浅い頻呼吸となっている。発熱はなく、咳嗽はあるが肺炎 (pneumonia)の併発はない。 Aさんへの対応で最も適切なのはどれか。

  • 1. 仰臥位を保つ。
  • 2. 酸素投与は行わない。
  • 3. モルヒネ塩酸塩の投与を検討する。
  • 4. 安静を保つため訪室は最低限とする。

問題49 : Aさん ( 58歳、女性 )は、 10年前に肺気腫 (pulmonary emphysema)を指摘されたが喫煙を続け、体動時に軽 い息切れを自覚していた。 Aさんは、肺炎 (pneumonia)で救急病院に入院し経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉86%でフェイスマスクによる酸素投与 ( 4 l/分 )が開始された。抗菌薬投与後 6日、鼻腔カニューラによる酸素投与 ( 2 l/分 )で Aさんの経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉が 94%まで回復した。夜間 Aさんは眠れているようだが、早朝に頭痛を訴え、日中も傾眠傾向になった。 Aさんへの対応で適切なのはどれか。

  • 1. 抗菌薬の変更
  • 2. 酸素投与量の増加
  • 3. 動脈血液ガス分析の実施
  • 4. 胸部エックス線撮影の実施

問題50 : B型肝炎 (hepatitis B)と比べた C型肝炎 (hepatitis C)の特徴について正しいのはどれか。

  • 1. 劇症化しやすい。
  • 2. 性行為による感染が多い。
  • 3. 無症状のまま慢性化しやすい。
  • 4. ワクチン接種による感染予防対策がある。

問題51 : 頭蓋内圧亢進を助長するのはどれか。

  • 1. 便秘
  • 2. 酸素療法
  • 3. 浸透圧利尿薬
  • 4. Fowler〈ファウラー〉位

問題52 : Aさん ( 42歳、男性 )は、血尿を主訴に泌尿器科を受診した。診察の結果、 Aさんは膀胱鏡検査を受けることになった。 Aさんへの検査についての説明で適切なのはどれか。

  • 1. 「入院が必要です」
  • 2. 「前日は夕食を食べないでください」
  • 3. 「局所麻酔で行います」
  • 4. 「終了後は水分の摂取を控えてください」

問題53 : Aさん (85歳、男性 )は、認知症 (dementia)である。 Aさんは肺炎 (pneumonia)で入院し、病状が改善した ため、主治医は退院を許可した。 Aさんは「家に帰りたい」と繰り返し言っているが、同居していた長男夫婦は高齢者施設への入所を希望している。このときの看護師の対応で最も適切なのはどれか。

  • 1. 主治医に退院後の療養場所を決定してもらう。
  • 2. 長男夫婦に Aさんの希望を尊重するよう話す。
  • 3. 長男夫婦に入所が可能な高齢者施設の情報を提供する。
  • 4. 長男夫婦が Aさんの施設への入所を希望している理由を確認する。

問題54 : 高齢者の蛋白質・エネルギー低栄養状態〈protein-energy malnutrition:PEM〉について正しいのはどれか。

  • 1. 体脂肪の消耗はみられない。
  • 2. 要介護度が高いほど PEMの発症率は高い。
  • 3. PEMの発症率は心疾患によるものが最も高い。
  • 4. 栄養指標は血清アルブミン 3.7 g/dl以下である。

問題55 : 加齢による視覚の変化とその原因の組合せで正しいのはどれか。

  • 1. 老視 毛様体筋の萎縮
  • 2. 色覚異常 眼圧の亢進
  • 3. 視野狭窄 散瞳反応時間の延長
  • 4. 明暗順応の低下 水晶体の硬化

問題56 : Aさん ( 80歳、男性 )は、肺炎 (pneumonia)と高血圧症 (hypertension)で入院している。入院日の夜から Aさ んにはせん妄の症状がみられる。 Aさんの家族は「しっかりした人だったのに急におかしくなってしまった」と動揺している。せん妄について Aさんの家族への説明で正しいのはどれか。

  • 1. 「認知症 (dementia)の一種です」
  • 2. 「昼間に起こりやすいです」
  • 3. 「一度起こると治りません」
  • 4. 「環境の変化で起こることがあります」

問題57 : 大腿骨転子部骨折 (trochanteric fracture)のため人工骨頭置換術を行った。 術後の腓骨神経麻痺予防のための看護で適切なのはどれか。

  • 1. 大腿四頭筋訓練を実施する。
  • 2. 患側下肢を外旋位に固定する。
  • 3. 患側下肢に弾性ストッキングを着用する。
  • 4. 患側下肢の母趾と第 2趾間の知覚異常の有無を観察する。

問題58 : 小規模多機能型居宅介護で正しいのはどれか

  • 1. 都道府県が事業者を指定する。
  • 2. 介護給付の施設サービスの 1つである。
  • 3. 1日あたりの利用定員は 19人以下である。
  • 4. 要介護者の状態に応じて短期間の宿泊が可能である。

問題59 : Aちゃん ( 3歳、女児 )は母親とともに小児科外来を受診した。診察の結果、 Aちゃんは血液検査が必要と判断され、処置室で採血を行うことになった。看護師の対応で適切なのはどれか。

  • 1. 処置前、母親ひとりに採血の説明をする。
  • 2. 坐位で行うか仰臥位で行うかを Aちゃんに選ばせる。
  • 3. 注射器に血液の逆流が見られた時に「終わったよ」と Aちゃんに伝える。
  • 4. 処置後、 Aちゃんと採血について話さないようにする。

問題60 : 正常に発達している小児が 2歳 0か月ころ、新たに獲得する言語で正しいのはどれか。

  • 1. 「おちゃ、ちょうだい」
  • 2. 「おかしがないの」
  • 3. 「これ、なあに」
  • 4. 「まんま」