2014年(第103回) 看護師国家試験 午後

問題61 : Aちゃん ( 3歳 0か月 )は、午後から 38.0℃の発熱があったが、食事は摂取でき活気があった。夜間になり、 3回嘔吐したため救急外来を受診した。来院時、 Aちゃんは傾眠傾向にあった。診察の結果、髄膜炎 (meningitis)が疑われ、点滴静脈内注射を開始し入院した。入院時、 Aちゃんは、体温 38.5℃、呼吸数 30/分、心拍数 120/分、血圧 102/60 mmHgであった。入院時の Aちゃんへの対応で最も優先度が高いのはどれか。

  • 1. 冷罨法を行う。
  • 2. 水平仰臥位を保つ。
  • 3. 意識レベルを観察する。
  • 4. 大泉門の状態を観察する。

問題62 : 食物アレルギー (food allergy)のある 8歳の児童がアナフィラキシーショック (anaphylactic shock)を発症した場合の 対応として適切なのはどれか。

  • 1. 水分の補給
  • 2. 抗ヒスタミン薬の内服
  • 3. 副腎皮質ステロイドの吸入
  • 4. アドレナリンの筋肉内注射

問題63 : A君 ( 15歳、男子 )は、病院に併設された院内学級に通いながら骨肉腫 (osteosarcoma)に対する治療を続けていた。現在、肺に転移しており終末期にある。呼吸困難があり、鼻腔カニュ−ラで酸素 ( 2 l/分 )を投与中である。 A君の食事の摂取量は徐々に減っているが、意識は清明である。 1週間後に院内で卒業式が予定されている。 A君は「卒業式は出席したい」と話している。看護師の A君への対応として最も適切なのはどれか。

  • 1. 今の状態では出席は難しいと話す。
  • 2. 出席できるように準備しようと話す。
  • 3. 出席を決める前に体力をつけようと話す。
  • 4. 卒業式の前日に出席するかどうか決めようと話す。

問題64 : 妊娠中期から末期の便秘について適切なのはどれか。

  • 1. 妊娠中期は妊娠末期と比較して生じやすい。
  • 2. エストロゲンの作用が影響している。
  • 3. 子宮による腸の圧迫が影響している。
  • 4. けいれん性の便秘を生じやすい。

問題65 : 正常な胎児の分娩機転について正しいのはどれか。

  • 1. 分娩開始時、胎児の背中は母体の背側にある。
  • 2. 後頭部が先進する。
  • 3. 胎児の顔は母体の腹側を向いて娩出される。
  • 4. 肩甲横径が骨盤の横径に一致する方向で娩出される。

問題66 : 新生児室の環境で適切なのはどれか。

  • 1. 無菌室
  • 2. 湿度は 50〜60%
  • 3. 温度は 27〜28 ℃
  • 4. コット間の距離は 60 cm

問題67 : Aさん ( 50歳、男性 )は、アルコール依存症 (alcohol dependence)のために断酒目的で入院した。入院前日の夜まで毎日飲酒をしていたと話している。入院当日に優先的に行うのはどれか。

  • 1. 抗酒薬の説明を行う。
  • 2. 断酒会への参加を促す。
  • 3. 振戦の有無を確認する。
  • 4. ストレス対処行動を分析する。

問題68 : Aさん ( 23歳、女性 )は、トラックの横転事故に巻き込まれて一緒に歩いていた友人が死亡し、自分も軽度の外傷で入院している。看護師が Aさんに「大変でしたね」と声をかけると、笑顔で「大丈夫ですよ。何のことですか」と言うだけで、事故のことは話さない。 Aさんは検査の結果、軽度の外傷以外に身体的な異常や記憶の障害はない。この現象はどれか。

  • 1. 解離
  • 2. 昇華
  • 3. 合理化
  • 4. 反動形成

問題69 : 精神疾患患者の家族の感情表出〈expressed emotion:EE〉について正しいのはどれか。

  • 1. 家族の訴えが明確になる。
  • 2. 認知行動療法の技法である。
  • 3. 統合失調症 (schizophrenia)の再発に関連がある。
  • 4. 家族のストレス対処として効果的である。

問題70 : Aさん ( 21歳、男性 )は、統合失調症 (schizophrenia)と診断され、入院してハロペリドールの投与が開始された。入院後 3日、 39.5℃の急激な発熱、発汗、筋固縮および意識障害を認めた。 Aさんの状態で考えられるのはどれか。

  • 1. 昏迷
  • 2. 悪性症候群 (malignant syndrome)
  • 3. てんかん発作
  • 4. 静座不能〈アカシジア〉

問題71 : 訪問看護師が、在宅医療に移行する患者の退院調整のために医療機関の看護師から得る情報で、優先度が高いのはどれか。

  • 1. 医療処置の指導内容
  • 2. 経済的な問題への対応
  • 3. 介護サービス利用の有無
  • 4. 訪問看護指示書の記載内容

問題72 : 健康保険法による訪問看護サービスで正しいのはどれか。

  • 1. サービス対象は 65歳以上である。
  • 2. 介護支援専門員がケアプランを作成する。
  • 3. 末期の悪性腫瘍の療養者への訪問回数に制限はない。
  • 4. 特定疾患医療受給者証を持っている者は自己負担額 1割である。

問題73 : Aさんは、 1人で暮らしている。血管性認知症 (vascular dementia)があり、降圧薬を内服している。 要介護 1で、週 3回の訪問介護と週 1回の訪問看護を利用している。最近では、 Aさんは日中眠っていることが多く、週 1回訪ねてくる長男に暴言を吐くようになっている。 Aさんの長男の話を傾聴した上で、訪問看護師の長男への対応で最も適切なのはどれか。

  • 1. デイサービスの利用を提案する。
  • 2. Aさんを怒らせないように助言する。
  • 3. Aさん宅に行かないように助言する。
  • 4. 薬の内服介助をするように提案する。

問題74 : 在宅酸素療法 ( 1 l/分 24時間 )を行っている療養者の居住地域で 2週間後に日中 3時間の停電が予定されている。停電への対応で最も適切なのはどれか。

  • 1. 事前の呼吸訓練
  • 2. 医療機関への入院
  • 3. 自家発電器の購入
  • 4. 携帯用酸素ボンベの準備

問題75 : 病院における医療安全管理体制で正しいのはどれか。

  • 1. 特定機能病院の医療安全管理者は兼任でよい。
  • 2. 医療安全管理のために必要な研修を 3年に 1度行う。
  • 3. 医療安全管理のための指針を整備しなければならない。
  • 4. 医薬品安全管理責任者の配置は義務づけられていない。