かんごシカの実習レポート

情報収集や患者さんとのコミュニケーション方法など実習で成功するヒケツを教えます!

第23回

< テーマ >生きがい ~最期までその人らしさを支える看護~

終末期看護でできることは・・・?

いま実習で担当しているのが、末期がんで入院して今日で2か月の患者さん。食事がとれなくなったり、どんどん体重が落ちていったり……。目に見えて回復が難しくなってからはふさぎ込んでしまって、ほとんどベッド上での生活になっているの。「最期まで自分らしく生きたい」とおっしゃっているんだけど、日に日に活力がなくなっていて、私も見ていてつらい……。そんな時、指導者さんから、「患者さんが今まで生きがいとしてきたものは何でしょうか?疾患の看護だけでなく、生きがいやその人らしさを支えることも看護ですよ」ってアドバイスをいただいたわ。

ある日、その患者さんの清拭をしているとき「もう一度飼い犬に会いたいな」っておっしゃったの。十年以上も一緒に暮らしてきたのに、入院してから会えなくなってしまって、この先もまた会えるかどうかわからないからちゃんとお別れがしたいって。指導者さんに相談したら、病室に犬を入れることはできないけど、病院の玄関前の広場で会うことは可能だって。面会後に手洗いをすることを条件に、ご家族に犬を連れてきてもらって、犬との面会が実現したよ。患者さん、すごい喜んでたわ。その後は、苦しくてもふさぎ込むことなく、穏やかに過ごしていたよ。


【成功のヒケツはココだった!】

病気になる前、病気になってから、入院してからも、患者さんには「生活」があります。療養中であっても、患者さんが今まで生きがいにしてきたものを大切にし、その人らしさらしさを失わずに生活できるように支えることが大切です。特に高齢者の場合、病気や入院によって生きがいから遠ざかってしまうことが多く、意欲の低下から活動性が低下し、廃用症候群を引き起こすことも少なくありません。また、終末期にある患者さんに対して、限られた時間をその人らしく生きられるよう支え、QOLを向上させることは終末期看護の中で大切なことの一つです。安全性や身体への影響などを考え、実現可能なものであるかどうかを指導者さんや先生と相談し、患者さんの生きがいやその人らしさを支える援助も行ってみましょう。

患者理解におけるポイント

終末期の患者さんに対してだけではなく
患者さんの生きがいをサポートすることは
大切な看護のひとつです

内容提供: 看護師 実習レポート